ルールを守る人、守らない人

昨日の夜はびっくりした。大雨警報が発令されるとほぼ同時に停電し、真っ暗闇に包まれてしまった。その後、なんとか電機は回復したけれども、電気製品の時刻等を再設定しなければならなくなってしまい、てんてこ舞いの夜を過ごす事となった。 昨日の夜、関西国際空港にユナイテッド航空の、成田発セブ行きの飛行機が緊急着陸をした。そのニュースを聞いたときは、関空上空の不安定な大気や雷が落雷でもしてのことかと思っていた。ところが、ところがなんと、貨物室で火災の発生を示すアラートが表示されたためだということだった。本当に大惨事につながりかねない、非常事態での着陸だ。この緊急着陸で、エマージェンシー用のスライダーでの脱出で、わずか5人が負傷した程度ですんだことは、不幸中の幸いである。 しかし、このスライダーシュートで脱出中の乗客の中に、キャリングバッグのような手荷物を抱えて滑っている人が見えた。これって、絶対にやっちゃあいけないことのはず。飛行機に乗ったら最初にインストラクトされるのが、脱出時の注意だ。そこで、スライダーシュートが破けてしまう可能性があるので、キャリングバッグとハイヒールについての注意がある。それを無視してまで運びだすという事は、あのキャリングバッグの中にはどんな貴重なものが入っているのだろう。いくら、機内がパニック状態であったとしても、そしてどんなに貴重なものであろうと、自分さえ良ければと決められた規則すら守れない人は、今後飛行機に乗る資格などないという厳格な処罰をぜひ期待したい。 昨年の元旦に羽田空港で起こった事故の時には、そのような人は見受けられなかっただけに、非常に残念だ。 そして、貨物室での火災については、mobileバッテリーの可能性が疑われている。mobileバッテリーは手荷物にして、貨物には入れないでといわれていても、ばれなければとか、ついうっかりとかで貨物預けにしてしまっているのかもしれない。しかし、貨物室で発火すれば、大変なことになるのに、自分は大丈夫だと根拠のない過信でいるのが信じられない。ルールはルールとして守ってもらわないと、他の人の命が軽んじられてしまうことになる。 どうも、世の中は自分さえ良ければとか、自分は特別と思っている人で、こういう人が蔓延すればするほど、規制が強化され、ますます生きづらくなる。負の連鎖だな。