白昼夢 トラぬ虎のトラ皮算用
お盆をはさんでの9連休明けの月曜日、想像以上に道路は車でいっぱいだった。今日から早速仕事を再開しているんだろう。ふと見上げると、道路に提灯がつけられている。もう街中は‘‘秋祭り’’の準備を着々と進めている。暑い暑いと言っていたけれども、早くも秋のお祭りへと町は姿を変えているんだ。着実に季節は進んでいっているね。
立秋が過ぎてもう10日近くたつけれども、相変わらず酷い暑さの日が続いている。残暑の厳しさなのだろうけれども、身体的にはまだまだ夏の本格的な暑さのように響いてくる。寝苦しい夜が続いているので、午睡でも取らないとやってられない。
うつらうつらと午睡をむさぼっていると、暑さのせいなのかこんな夢をみてしまった。
アメリカのトランプ大統領が執務室に座っている。その周りには、バンス副大統領やら側近が雁首をそろえて直立不動で立っていた。
トランプ大統領「イランとの交渉はどうなっているんじゃい。」
バンス副大統領「イランがコロコロと主張を変えているので、なかなか進展していません。」
ト「お前さんは、ディールが下手じゃのう。この世はディールがでけんとどうにもならんぜ。」
バ「いやいや、交渉相手がコロコロ言い方を変えるもんで・・・申し訳ありません。」
ト「イランに大規模な攻撃をすると言ってやろう。」
ト「おかしいな、イランに大規模攻撃をすると発表したのに、株価は思ったほどさがらないし、原油も思ったほどあがらんぞ。」
一同、「おかしいですね・・・(心の声・・・もう、世間はオオカミ爺さんの戯言と認識してしまって、逆の行動が増えてますよ、TACOさん。)」
ト「イランが壊滅するかもしれないほどの攻撃をしてやる。」
その翌日・・・・
ト「おかしい。なにかがおかしい。ワシの支持者たちも先に情報を知らせて、せっかく株はカラ売りをさせたし、原油もしこたま買ってもらったのに、反対に動いている。支持者からは資産が減っていくと言って騒いでいるじゃないか。バンス君、ちゃんと恫喝しながら交渉してるんじゃろな。」
バ「大統領閣下、お教えの通りしておりますが、もう少しのところで暗礁に乗り上げておりまして・・・」
ト「もう少し、もう少し、とどこがもう少しなんじゃ。全く、使えんのう。」
バ「本当に、もう少しなんです。(いつもTACOってるし、ブラフってバレバレなんだもん。)」
バ「そうだ、大統領閣下さま。ホルムズ海峡をアメリカのものにしてしまうことはできないでしょうか。そうすれば、イランがホルムズ海峡で商船を攻撃をしてきたら徹底的に反撃出る口実ができます。」
ト「そりゃ、おもしろい。世界に、アメリカ領を増やせるということは、中間選挙の起爆剤にもなるな。」
バ「そうです。同盟国にも、参戦を促せて一緒に戦わせましょう。その上、アメリカの戦費を同盟国にも負担させることにしてはどうですか。」
ト「おお、それはGood idea。それでは、次のニュースでイランへ大規模攻撃をすることと、停戦の暁にはホルムズ海峡の通行権を取り上げると言っとこう。バンスくんも、ようやくディールのコツをつかんできたようじゃな。そういえば、J国のMrs.サナエは協調為替の時に何でも言うことを聞くというとったよな。」
ベンセント「はい、円安を阻止してくれた暁には、なんでも仰せの通りにいたします、と言っていました。」
バ「大統領閣下どの、この際ですからホルムズ海峡の通行の自由をディールにして、世界中の国にこちらの言い分を飲ませましょう。特に、J国には今後とも好き勝手しないように、ことあるごとにこのことをチラつかせましょう。」
ト「そうと決まれば、早速Mrs.サナエに電話するわ。」トゥルル、トゥルル・・・「もしもし、Mrs.サナエかい。この前の為替の協調介入はうまくいったじゃろ。J国のために我が国は多大なる貢献をしたよな。たしか、何でもしますってMrs.サナエは言っていたよね。まずは手始めにJ国もイランに自衛隊を派遣してくれ。じゃぁ、よろしく~」
言いたいことだけをいって、トランプ大統領は一方的に電話を切った。
高市総理は、トランプ大統領から難問を吹っ掛けられて、せっかくのお盆休みなのに、またまた夜も眠れずにウンウンと頭を悩ませ、無い知恵を振り絞ることに全精力を使い果たしていたところで、あまりの暑さに目が覚めた。いやぁ~、日本としては非常に厄介で困るシナリオの嫌な夢だったなぁ~。なんだか、目覚めが悪いや。






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