黒字でも人員整理の謎
梅雨の中休みとはよくいったもんだ。今日も、朝から太陽が顔を出し、青空が広がっている。梅雨とは思えない、好い天気が続いている。その分、気温は随分と上がってきていて、日中は暑くて、汗ばむようになっている。ひょっとすると、今年は空梅雨なのかな?
日本の企業は2月や3月に決算を行うところが多い。そのせいで、6月から7月にかけては株主総会が目白押しとなる。ちょうど、今頃に株主総会の招集の手紙が送られてくるころだ。その中には、今回の決算報告やら概況、そして株主総会の議案が同封されていることだろう。
さて、そんな株主総会の議案をみたであろうマスコミの報道が、昨日あたりからぽろぽろとでてきている。Yahooニュースにによると、トヨタ自動車会長の報酬が21億円と過去最高になったそうだ。しかも、今年は昨年の報酬額から8%も上昇したんだそうだ。仰山もらい張ってますなぁ、豊田章男会長はん。そんなに仰山もろうて、何しはりますねんな。豊田会長の報酬に比べて、佐藤前社長の報酬は豊田会長の半分以下に抑えられていたはずだ。それでも、充分多いと思うけれども、ボードのメンバーすべてがあまりにも豊田会長に忖度し過ぎているのではないだろうか。
ただ、海外の企業に比べると報酬額が多額過ぎるという事はないのだろう。たしか、イーロンマスク氏なんかは1兆円とかの報酬だったような記憶がある・・・(ちょっとあやふやだ。)トヨタ自動車の決算数字からすると、まだまだ安いという事なのかもしれない。確か、豊田章男社長が会長になった時に抜擢された佐藤氏は副会長になって、新たに社長が就任するんだよな、それも、財務畑の方が。どうも、企業は算盤勘定の得意な人がトップになると、金勘定ばかりに走って魅力ある商品作りがおろそかになっちゃう傾向が強い。営業畑とかだと、マーケットインした商品作りをもっととしやすくなる。技術畑出身の場合は、技術に固執し先進技術に特化した尖った商品作りをしがちになる傾向がある。
今回のトップのバトンタッチでは、収益構造の返還の急務が謳われている。どうも、算盤勘定が先行して、顧客やニーズに寄り添った商品開発がおろそかになりそうな予感がしてならない。
しかし、今日の話題の論点はそこではなく、豊田章男会長の報酬問題だ。問題は、報酬額の絶対的な高い低いではなく、前年よりも8%も上昇しているという上昇率をどう見るかという事だと思う。言いたいことは、トヨタ自動車の技術者、工場で働く従業員、販売職の従業員、そしてあらゆる取引先までの人が関与していてこそ、今のトヨタ自動車の成果が出せているという事だ。そして、トヨタ自動車としての価値を最大限にしているすべての従業員に対して、納得感のある賃金を支払っているのだろうかということだ。
経営者は株主総会で議案提案し、承認されれば報酬をあげることができる。そして、従業員たちは会社と労働組合の交渉の結果、賃金が上がっていく。今年はトヨタ自動車の従業員には6%程度しか賃上げをせず、会長の報酬は8%も上昇させていることに対して、労働組合は何をしているのだろう。経営陣には8%も上げられるのに、従業員にはそれと同等も上げることができないで、満額回答だと喜んでいる。まったくもって、おめでたい労働組合の方々だ。要求が低すぎたって、思わないのかな。まぁ、組合を退任した後に経営層に入ろうなんて邪まな考えを持っているんだろうから、経営層の顔色しか見ていないんだろう。労働組合が人の痛みがわからなくなっているようじゃ~、おしまいやな。ましてや、関連企業の付加価値にまで手を出して、下請けには厳しくしていて、自分達だけが成果の果実を頬張っているようなもんだ。最前線で働いている現場の人たちが一つ一つ積み上げて稼いできた成果を分配する仕組みづくりをしてもらいたいものだ。
企業経営者の報酬については、成果を出せばそれ相応の報酬となることを見せなければならないと思う。しかし、その成果は経営者だけの力ではなく、現場で汗水たらして働いている従業員のお陰なのだ。こちらに、経営層よりも手厚い上昇率の賃金引き上げをしながら、日本の給与水準を引き上げることこそが重要なんだと思う。日本が誇れる”技術者の価値”を見直してこそ、日本の新たな成長力を生み出す源泉になるんじゃないだろうか。海外との価格競争だけではなく、”JAPAN MADE”の確かな技術と信頼感があるからこそ、安心して使える製品が出来上がっているんじゃないのかな。頭でっかちに経営者層には見えていないのかもしれないけれども、「人を大事にしない企業に明日は来まへんで~」
経営者層はいくらでも変わりはいるけれども、技術者や一線で頑張っている人の代わりはおりまへん。わかるかな~、わかんねぇ~だろうなぁ。





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