気球に乗ってみたら・・・

 あと一週間で9月だ。”天高く馬肥ゆる秋”と言われる9月も近い。昔の9月の空は、澄み渡った抜けるような青い空が広がっていた。それなのに、今日の空ときたら霞がかかったような、とうてい天高くとは言えない空になっている。本当に変な気候になっている。




σ(-"-) の街は世界遺産に登録されている、「百舌鳥・古市古墳群」が誇りの街だ。その中でも、一番の見どころなのが”百舌鳥あたりに点在する古墳”だと思う。中心に鎮座ましましているのは、小学校の社会科の教科書にも載っている「仁徳天皇陵」だ。日本最大の古墳であり、きれいな前方後円墳を形作っている。


日本最大の前方後円墳で、北側にある反正天皇陵古墳、南側にある履中天皇陵古墳とともに、百舌鳥耳原山陵と呼ばれている。前方部を南に向けた墳丘の全長は486m、後円部の径はおおよそ249m、高さは35.8mで三段に築成されている。また、三重の濠がめぐらせているが、現在の外濠は明治時代に掘り直されたものらしい。また、葺石と埴輪といて人物や水鳥、馬、鹿、家などが出土している。


また、前方部では竪穴式石室におさめられた長持形石棺が露出し、刀剣・甲冑・ガラス製の壺と皿も出土している。しかも、甲冑は金銅製の立派なものなんだそうだ。さらに、日本最大の前方後円墳に相応しく、周囲に倍塚と考えられる古墳が10基以上もある。


この仁徳天皇陵は日本のみならず、世界三大墳墓の一つと言われている。三大墳墓とは、エジプトのクフ王のピラミッド、中国の秦の始皇帝陵、そして日本の仁徳天皇陵である。この三つを比べてみると、高さではピラミッドが世界一である。しかし、全長となるとピラミッドは230m、始皇帝陵は350mで仁徳天皇陵は485mと圧倒的に他の墳墓を上回っている。比較してい見ると、圧倒的に大きな墳墓であることがわかる。

しかし、悲しいかな高さがないのである。そう、近くに行って見てみたとしても、仁徳天皇陵は大きすぎるので、小高い森にしか見えないのだ。前方後円墳の全景をしっかりと見ようとすると、上空から見るしかない。今のところ、北側にある市役所の21階展望所(無料で行けます)から望むしか、その術はない。

せっかくの、ピラミッドや始皇帝陵に匹敵するだろう観光資源なのに、今のところ上手く活かし切れていないのだ。なんとも、もったいないことだと思っていたら、ついに市が重たい腰をあげたようだ。コロナ禍で延期になっていた「百舌鳥・古市古墳群」の大仙古墳などを空から眺めるガス気球の運航を10月4日から始めると発表した。年中無休で午前10時から午後6時(10月4日~10月10日までは午後1時~午後6時)まで楽しめるんです。

料金は4200円(16歳未満は3000円)を予定しているそうだ。体験時間は浮遊を始めてから着陸するまでのおおよそ15分程度となり、地上100mの高さから古墳群を楽しむことができるのだそうだ。今回の計画では、安全性の高いフランス製の設備を使用する予定となっているのだそうだ。


100mの高さまで昇るということであれば、マンションで約30階くらいの高さだ。ここまで昇ると、仁徳天皇陵の前方後円墳の全景を楽しむことができるのに違いない。もう、せっかく仁徳天皇陵に来たのに、小高い森にしか見えなかった景色でガッカリという事もなくなるだろう。おまけに、履中天皇陵や反正天皇陵の前方後円墳をしっかりと眺めることができるに違いない。

ようやく、観光資源をしっかりと活用できる方策が固まったようだ。あとは、仁徳天皇陵の横にある資料館や、向かいの歴史館などと連携して、より世界遺産の素晴らしい全景と、歴史の生い立ちや背景を楽しめるようにしてもらいたいものだ。おっと、宿泊施設や食べ物等も連携して、環濠都市堺も観光の一端に加えてもらいたいものだ。そうすれば、観光都市として再度脚光を浴びることでさらなる発展の可能性もなくはない。頑張れ~、我が街。


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