ぽつんと一軒家
昨日のブログに書いたのだけれども、本当に梅雨が明けてしまった。こんなに早い梅雨明けは史上初だそうだ。こりゃ、本当に今年の夏は水不足を心配しないといけないのではないだろうか。そして、昨年並みの暑さになるとしたら、おコメは言うに及ばず、夏野菜も生育に不安が生じるだろうから、軒並み値段が上がる夏となりそうで怖い。
人気のあるテレビ番組として「ぽつんと一軒家」というものがある。この番組は日曜日の夜のゴールデンタイムに放映されている。日本全国を空から見たカメラで、山の中などにある一軒家を探し出して、そこにテレビカメラが入っていく様子を映し出している。
多くの人が見ていることだろうと思うが、近頃はテレビ側が予想もしていないような人たちもこの番組をチェックしているらしい。その最たる人といえるのが、いわゆる”泥棒”といわれる人たちである。
周りに人が住んでいないところを、テレビで教えていただける。なおかつ、いつならその家を空に開けているのか、いつ人が来るのか、家族や親せきはいるのか、その人たちはいつ来るのかを詳細に伝えてくれる。
これでは、いつならばその家に人がいませんという事を、公共の電波を使って公表しているようなものである。また、その家に行くための道順や道すがらを懇切丁寧に教えてくれる。もう、手を取り足を取りの親切さと言ってもよいかもしれない。その家に行くまでには、たいていの場合は人に会うこともないことがわかるのだろう。
これでは、泥棒さんにお待ちしております、と言っているようなものだと思う。これを、公共の電波を使ったテレビが日曜日のゴールデンタイムに放映していることに驚いてしまう。性善説にたちすぎているのではないかと思ってしまわざるを得ない。近頃は、人の善意の裏をかく人も増えているのだから、注意をしなければいけない。そう思っていた矢先に聞いた話だけれども、”ぽつんと一軒家”に出たお家が、泥棒さんにはいられたそうだ。その近所では、やっぱり”ぽつんと一軒家”にでることは危険だと認識されたそうだ。個人情報の大切さが言われている中で、こんなにあからさまに個人情報を垂れ流している番組もあるまいに。
視聴率が取れれば良しとする傾向が多いけれども、生活の安全を脅かすような番組作成はいかがなものだろう。番組作成者たちは自分たちの想定外のことで済ますのではなく、責任をもたなければならないと思う。今、テレビ番組を作っている人達は、あからさま個人情報の垂れ流しに鈍感すぎるのではないのだろうか。それとも、テレビ局の上層部の人たちが、視聴率の前には個人情報の垂れ流しを見て見ぬふりをしているのか。どちらにしても、視聴率に踊らされ、個人情報の取り扱いには無頓着となっているテレビ局の罪は重いと思う。
コメント