為替は適正であればよい

 天気は下り坂に入っていた。お昼ごろからは雨が降り出し、夕方には本降りとなっていた。おかげで、今日のウォーキングの時には、傘を差しながらとなった。おまけに、靴は雨でぬれてしまった。凍えるような寒さではないだけましなんだろう。はやく、天気が回復してくれればいいんだけどな。





先日、加藤財務相はアメリカのベッセント財務長官と会談をした。その内容について、日本側では、「①為替レートは市場で決まる、②過度な変動や無秩序な動きは、経済と金融の安定に悪影響がある、などの認識を双方で再確認した。日米貿易交渉で為替を議題にあげる場合は、引き続き緊密かつ建設的に協議することで合意した」と、あまりにもオーソドックスな教科書的で、日本の考え方に沿った報道されている。

一方、アメリカ側の報道では、ベッセント財務長官は「ドル安・円高が望ましい」と述べ、トランプ大統領の意向に沿って、為替水準への強い懸念を表明した、となっている。


為替の水準についての目標は示されなかったものの、日本の報道とはずいぶんと閑職が異なる様相である。そういえば、トランプ大統領は「日本は常に円安を求めてきた」と発言している。また、「非関税不正行為」として為替操作を第一に挙げるなど、貿易相手が通貨安誘導への不満を繰り返している。これは、特に中国元を念頭におきつつ、日本もけん制されている状況だろう。

確かに、2010年代初頭には円が急騰したことがあった。一ドル=70円台にまで円高が進行し、円高不況がささやかれたこともあった。これは行き過ぎた円高だと、思えるほどの円高だった。おかげで、海外旅行した時に、ブランド物を日本国内で買う時よりもはるかに安い金額で購入することができて、σ(-"-) 家は大喜びだった。


熊本地震や東北震災があった時も、円安への動きがささやかれたけれども、世間で喧伝されれるほどの円安へ振れることはなかった。それが、コロナ禍あたりから急激に円安が進みだした。今回は円安へ振り子は振り切った様に見えるので、おそらくは徐々に円高に揺り戻していく時が近いのかもしれない。

しかし、この円安で輸出企業はどれだけの利益を獲得したのだろう。特に、自動車や電機産業は莫大な利益になっているに違いない。かつては、1円円高になるとウン全億円の利益が吹っ飛ぶと言っていたのだから、40円近くも円安になっている現状では、濡れ手に粟のはずなのに、一切何もいわないよね、トヨタさん、ホンダさん、パナソニックさん、日立さん、輸出産業のみなさん。


おまけに、消費税の輸出税還付金の恩恵まで受けているんだから、未曽有の利益を創出しているのに、そこには一切言及しない。そして、あらゆる措置法のおかげでまともな法人税すら払っていないところも、チラホラ・・・・

”振られ過ぎた振り子は、元に戻る”のが世の常である。どうみても、円の実力って、今のところ120円程度のものではないのだろうか。そうみると、今は行き過ぎた円安であろうかと思う。一時期は80円を超える円高もあった時を思えば、120円位に行くまで円高なんていったら、口が曲がるぜ。この水準あたりを目指して、振り子は触れ続けるのはないのかと、ジジィは思っているよ。






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