喉元過ぎれば熱さを忘れる
昨日は、霧雨のような細かい雨にみまわれたけれども、今日は朝からとても青い空が広がっている。そのせいか、気温もそこそこ上がってきている。もう、上に羽織るものが無くても、充分過ごせる季節になった。上に羽織るものがなくなると、今度は、持ち物をどこに入れて持ち歩こうかと悩むことになる。とにかく手ぶらにしたいんだけれども、羽織るものがはくなると、ポケットが極端に少なくなって持ち物の居場所がなくなってしまうのが困る。ジーンズの後ろポケットは嫌だし、かといって上着にはポケットがない。これからの季節の悩み事がこれから襲ってくることになる。季節はいいのに、小物のことで悩ましい。
トランプ関税について期間の猶予を表明してから、もう1週間以上が過ぎた。当初は、アメリカ国債の金利上昇という、トランプ大統領の予期もしていなかった事態がおこったため、慌てふためいた感じが無きにしもあらずだった。その間、株価は乱高下し、為替相場は一喜一憂しながら円高への歩を強めてきた。
4月17日に、日本をトップバッターとしたアメリカの相互関税についての会談以降、トランプ大統領はすこし落ち着きを取り戻したようだ。
当初は、早期の解決に向けての談話が出されていたけれども、いまでは、じっくりと取り組んでいくようなことを言いだした。ここで、甘い顔をすると舐められると見たのか、取引の手法で混乱をねらっているのか・・・
しかし、トランプ大統領閣下の言動は、なんだか”喉元過ぎれば熱さを忘れる”を地でやっているみたいだ。いや、それよりも3歩歩けば前のことを忘れちまう、鶏さんになってしまったのか。
そして、中国に対しての関税も現状の145%から追加関税分を半分程度の50~65%にまで引き下げるようなことを表明した。現在のアメリカ国債や株価の急激な動きに対して、消火活動を図っているようにも見える。どうやら、支持率の低下や支援者からの声が、ベッセント米財務長官たちの良識的な考え方に、大統領閣下が従わざるを得ないほど追い込んだのかもしれない。
穿った見方をすると、自分の発言で振り回されている世界を見て、トランプ大統領閣下は楽しんでいるのかもしれない。そして、彼の発言で株価を乱高下させながら、側近たちはインサイダーとして利益を懐にしているんじゃないかとも勘繰ってしまう。
さらに、アメリカが追加関税の見直しをしたとしても、中国は関税の見直しなんかしないのではないだろうか。
しかし、これだけ発言をころころと猫の目のように変える大統領では、だれも大統領のいう事を真に受けなくなるのではないだろうか。これからの大統領の発言に対しては、”トランプリスク”とした対応になり、結局はアメリカへの投資は減少し、製造業の復活など夢のまた夢になるんじゃないかな。
自分だけの世界に住んでしまい、自己中心的な言動を繰り返していると、世界中からの信頼を失ってしまうよ~。子供のころ、”オオカミ少年”の話を聞かされずに(聞かずに)、育ってしまったのかなぁ。もう、これ以上アメリカの信頼を落とすような言動は慎んだ方が良いんじゃない?トランプ大統領閣下さま。
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