謙遜は日本の美徳 世界の顰蹙
もうすっかりと春の陽射しになってきて、暖かい日中となっている。暖かいというか、暑いという表現でいいかもしれない。日中は汗ばむほどの暑さだし、もう寒いとか冷たいって感じることはない。そういえば、ついこの間まで満開の花を咲かせていた桜の木も、今日見ると若葉がしっかりと繁っていた。花の面影は全く見いだせないくらいに、葉っぱが生い茂っている。
トランプ関税について、日本政府は他国に先駆けて交渉に出向いて行った。アメリカさんがおっしゃっているような関税をかけられちゃうと、せっかくの日本の景気回復も腰を折られてしまうこととなる。
今回の関税をめぐる交渉においては、最初にアメリカはベンセント財務長官のみならず、トランプ大統領自らがご出陣なされた。これまでも、相手の想定を超える言動で交渉相手を飲み込み、自分のペースに引きずり込むトランプ大統領にしてやられたようなもんだ。
しかも、わが日本国を代表して交渉に出馬した赤沢経済再生相は、この体面に対して「(自分は)格下も格下ですので、出て来て直接話をしてくださったことに感謝する」って、卑下して見せた。
まぁ、謙遜は日本の美徳なんだけれども、それは国内で通じるだけの話。自己主張の強い海外で、謙遜なんかしたらあかんやん。赤沢はん、あんたは日本の国益を守るため、日本を代表していっているんやで~。わかってんのんかいな。
あんたは、日本の美徳のつもりで謙遜したのかもしれないけれども、国際社会においてこの謙遜は、マイナスにはなってもプラスになることはないのではないかな。日本では良しと思われる、こういう態度を改めないと、ちゃんとした対応とか、言うべきことを言うなんてことはできないんじゃないかな。
外務省の官僚も、会談にでる大臣に対してきちんとブリーフィングをしておいてもらいたいものだ。もっとも、大臣ご本人そのものが、天狗になっていて聞く耳を持たなかったのかもしれないけれども・・・なんとも残念なお人であったことだけが、よくわかった。
交渉の相手側であるアメリカさんが想定外の大統領が出陣するという、ある種の奇策を仕掛けて来ても、こちら側としては動揺や余計な謙遜を見せる必要はない。堂々とした立ち居振る舞いが必要だ。そして、自分の主張すべきことを堂々と主張する、かつての日本のお侍さんのような強さが必要だった。強かで、手ごわい相手だと、トランプちゃんに思わせることが、今回は求められていたのに、非常に残念でした。
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