特大のブーメランが返ってきまっせ

 夏日となった地域が昨日は多くあったようだ。東京では3月で3度目の夏日となったそうだ。ついこの間まで、寒い寒いと言っていたのに、一気に夏日となる気温まで急上昇している。季節外れの暑さで、九州では30度を超えたところもあったようだ。30度って真夏日だよ~~。ほんと、異常気象がまだまだ継続している日本列島だ。東北では、台風並みの風が吹きつけて、屋根がはがれたところも出たようだ。おまけに、新幹線まで風のために止まってしまったんだとか。どんだけ、強い風やねん。







物欲王のトランプ大統領が、自動車関税を引き上げることを明言した。4月3日から自動車の関税は25%へと10倍も上がることになる。こうなると、アメリカが最大の輸出先ともいえる日本の自動車メーカーは、大打撃を受けることとなる。物欲王のトラちゃんは「非関税障壁でアメリカ社の輸入を阻んでいる」とも主張している。なんでも、”日本が許さないから、日本の幹線道路沿いなどのディーラーでアメリカ車を売ることが事実上不可能だ”とも主張しているらしい。




どうも、物欲王トラちゃんの一方的な言い分で、物事を決めていっているようだ。確かに、大統領選における公約だから、公約通りともいえるけど・・・物事を短絡的なおかつ、本質を見ずに、物がないころの供給側の発想しかないみたいだね。

今や、日本でアメ車を買う人って、随分と減ってしまっているんじゃないかな。かつては、アメ車は憧れでもあった時代が、相当昔のその昔にあったけれどもね。自動車も含めて、工業製品って、性能と価格によって購入判断をするのではないのかな。今回の関税による自動車産業の保護、は悪手としか思えない。自由な競争の中で技術力やコスト競争を高めていかなければ、自由市場の中での成功はつかめないんじゃないのかな。短期的には、関税によって輸入車の価格は上がるだろうから、アメリカ製の自動車に有利な競争市場となるだろう。しかし、長期的には今回の措置による競争力の低下は避けられず、消費者の選択肢は狭められることとなるだろう。さらに、国内マーケット以外の市場において、競争力の低下が如実となりさらなる縮小が想定され、本来の産業の維持や雇用の維持・確保すらできなくなる恐れも出てくるのではないだろうか。

そのうえに、この関税賦課により年間1000億ドル(約15兆円)以上の収入が見込まれるそうだ。これは、米政権の打ち出している減税の財源に充てられるとか・・・

ってことは、関税をかけても消費者はアメリカ製の車よりも輸入車を購入するって、政府高官も考えているのかな?関税で価格を引き上げて、それを財源に減税政策の財源に充てるって、タコが自分の足を食べているようなものじゃん。結局は、自分たちの国民(支持者)の財布から財源を出るっていう事なんだから、減税のための増税みたいなもんで、減税自体がまやかしみたいなもんじゃない。


物欲王トランプちゃんは、単純思考の妄想で ”関税をかけると輸入車の価格は高くなる”→ ”消費者は関税分がかからないので価格が上がらない国内製の自動車を買う” → ”自動車メーカーは関税がかからないようにアメリカ国内に生産設備を整える” → ”自動車産業は復活し、雇用が増加する”ってなっているんだろうな。

これまでも、関税に関しては何回も訂正や撤回もしてきたことだから、今回も各社は様子見で、すぐには動きはしないだろう。仮に、生産設備の建設を考えるにしても、4年後に物欲王のトラちゃんが大統領なのか否かも不明では、経営判断として生産拠点をアメリカ国内に作ることはリスクが高すぎるだろう。

こりゃ、物欲王トラちゃんの妄想と暴走には付き合いきれまへんというのが、各国の自動車産業の本音じゃなかろうか?もっとも、一番悲惨なのはアメリカの消費者であることは間違いない。物欲王トラちゃんの妄想が特大のブーメランとして返ってきて、生活を破壊し始めることになりかねないもんね。


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