振り子は収斂する

 年末寒波も中休みといったところで、今日はすこし寒さが和らいだ。なんとも、穏やかな日となったものだ。迎春用商戦は佳境を迎えているようで、近所のスーパーも朝8時からオープンしている。こんな時間から対応しなければならない従業員も大変だろうなぁと、他人事ながら思ってしまう。



かつては、スーパーも1月1日からお店を開けていたけれども、近年は3日まで休むところも増えてきた。この辺りは、働き方としてもずいぶんと改善されていると感じる。もっとも、商品は4日以降でないと、新鮮なものは入荷しないはずなのに、初売り目当てで年末に仕入れた商品を売っていた(はず)よりかは随分と良くなったと思う。


そういえば、スーパーマーケットは1980年代くらいから徐々に営業時間が延びだした。ちょうどコンビニエンスストアが台頭してきたころから営業時間が長くなったようだった。営業休日もだんだんと少なくなっていった。

そして、年始の営業も3日が2日になり、阪神大震災後の頃には1日からの営業へと、どんどんと休日がなくなり、365日営業へと向かっていった。

営業時間のほうも、最初は30分くらいの延長から一時間程度の延長、そして21時までと徐々に長くなり、最終的には24時間営業にまで延びていった。



消費者としては、いつも開いているというのは便利だけれども、そんなに遅い時間にスーパーに行くこともなく、たまに行っても空いていて大丈夫なのかと心配したもんだ。

たしかに、競争が激しいスーパー同士でお客の取り合いなんだから、パイを大きくするためには、営業休日を減らし営業時間を延ばすのは必然だったのかもしれない。しかし、多くのお店が365日・24時間営業となると、これ以上の営業機会の増大は無理となる。

そして、近頃では24時間営業が徐々に減り、年始営業も1日休業、1日から2日、2日から3日始まりへと変わってきた。やっぱり、振り子は振り切れると、また元に戻るんだよな。



卸売市場は休んでいるんだから、年末に仕入れた商品を売っていた状況なだけに、4日からの営業で新鮮なものを取り扱ってもらえた方がありがたい。そして、お店の人も年始の営業休日としてゆっくり休める方が、リフレッシュできて生産性も上げることができることだろう。何事も、”過ぎたるは及ばざるがごとし”なんだよね。



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