三匹のカエル
朝方、雨が降っていたようで、家の前の道路は濡れていた。空には黒い雲が広がっており、また雨が降ってもおかしくない状況だった。冷たい風が吹いていたけれども、雨はその後降ることもなく、気温があがらない一日となった。
それでも、今週末は20度に近い気温まで上がると天気予報では出ている。12月にもなろうかというのに、20度近いとは恐れ入ります。ただ、一気に寒くなった分だけ、体感的には肌寒い日々となっている。
第216回臨時国会が召集され、いよいよ総合経済対策の裏付けとなる2024年度補正予算案の早期成立に向けて論戦がはじまる。いわゆる「年収103万円の壁」の見直しをめぐって、国民民主党の存在感が強く出た格好だ。
今回の衆議院議員総選挙でも、4倍増の躍進をした国民民主党だけれども、それまでは今ひとる存在感の薄さが問題だった。
♪♪♪
いつもように 幕があき
所信表明する 総理に
届いた報せは 味方の少なさでした
あれは 三週まえ
負けそうな 選挙結果みつめて
ひとり沈んでた 石破ちゃん
選挙には強い議員が揃っているけれども、いかんせん議員数がすくなすぎるため、ほとんど知名度がないような状態だった。そのせいか、立憲民主党へと流れる議員も後を絶たず、ますます先細りとなっていた。
2年前の参議院選挙あたりから、国民民主党としては「対決よりも解決」をキャッチフレーズに、”労働者や若者の手取りを増やす”を旗印に徐々にコアとなる支持者層を固めていったことを覚えている。
ちょうどそのころ、なかなか支持率が上がらず大丈夫なのかと心配をしている時に、玉木代表があいさつの場で「三匹のカエル」の話をしていた。
あらすじは、三匹の蛙が牛乳の容器のなかに落ちました。一匹目の悲観主義の蛙は、何をしてもどうせだめだからと考えて、何もせずに溺れ死にました。二匹目の楽観主義の蛙は何もしなくても結局うまくいくだろうと考えて、何もせずに溺れ死にました。三匹目の現実主義の蛙は、蛙にできることはもがくことだけだと考えて、もがいているうちに、足元にバター ができたので、バターをよじのぼって、ひと飛びして容器の外へ逃げ出しました。というものだ。
そこで、玉木代表は「自分は三匹目のカエルと同じで、もがいて、もがいて、さらにもがいて、何らかの足がかりを作ってでも這い上がる」と言っていたことを思い出した。
ずいぶんともがいてきたことだろう、でもその結果、今回の躍進となる足がかりを自ら作り出したことを称賛したい。対決姿勢よりも解決に向けた論議をすると腹を括り「手取りを増やす」という素晴らしい政策を見出したことが、躍進のきっかけとなった。
地道に、愚直に取り組んできたことが、ようやく日の目を見ることができたことは喜ばしい。玉木代表と国民民主党の議員が必死でもがいて、もがき切ったことが、政党としての金脈ともなる政策を掘り当てたのだろう。
今回は、「103万円の壁」の引き上げを旗印に国民民主党が存在感を高めている。ここで、歩みを止めることなく、二の矢・三の矢を射り続けられるのかが、今回の躍進を継続できることになるのだと思う。
「好事魔多し」と言われる。代表のスキャンダル問題等も出ているが、政策実現を第一に腰を据えて取り組んでもらいたいものだ。
国民民主党には今こそ兜の緒を締めて、謙虚に、そして投票してくれた人達の期待に応えられるような議論を国会の場でお願いしていきたい。決して、安易な方向に流れたり、自民党に与するようなことだけは厳に慎んでもらいたい。
嘘をつかない限りは、爺さんも陰ながら応援しているよ。できれば、年寄りの生活にも寄り添ってくれる政策を考えてくれれば、なおベターだな。その前に、σ(-"-) も三匹目のカエルを見習って、もがいて・あがいて、自分の人生を楽しめるように頑張ろう。きっと、「天は自ら助くる者を助く」はずだしね。
コメント