令和の姥捨て山

 11月の最終週がはじまり、師走の声が聞こえるような時期となった。昨日は秋晴れだったけれども、一日中冷たい風が吹き、温度もあがらず寒いままだった。おかげで、いつもは温室のように暖かいリビングでも、一日中暖房を入れっぱなしにしていたけれども、一向に温度は上がらないままだった。

今日は、一転して気温は上昇していったおかげで、暖房を入れっぱなしにするということはなかった。気温が上がっているということは、明日には雨が降るということになるのだろう。そして、その後はさらに気温が下がって、本格的なとなる。



老後資金として必要な金額は2000万円と言われていたけれども、近頃の物価上昇が続いていくこととなると、4000万円必要だとか言われだした。



聞いてないよ~~

今年のハワイ旅行でも感じたことだけれども、アメリカの物価は恐ろしいことになっていた。インフレの進行が速すぎて、物価はかつての倍ほどになっている感覚だ。ワイキキ価格ということもあるのかもしれないけれども、プレートランチなんかでも20ドル越えは当たり前。かつての値段を知っている身としては、「え~~っ、これがこんなにするんだ。」というものが多すぎた。



円安の影響というよりも、物価そのものが上がっているのだ。その上に、日本人には円安でというダブルパンチが来るので、さらに高く感じるという構造だ。この物価上昇というかインフレの波が日本にも襲ってくると、そりゃ老後生活も2000万円必要だったとすれば、必然的に4000万円が必要ってなるわな。

♪♪♪

上がる 上がる 物価すべて

あがる原価を そのままに

すごく 高くなったから

とても生活 できないだろう

           ♪♪♪


むかし、昔、高度経済成長の時期があったとさ。狂乱インフレとよばれる怪物が世の中を暴れまわって、人々を苦しめていた。ちょうど、そのころ銀行の定期預金の利子は8%程度あり、9年もすれば貯金は倍になるといわれていた。しかし、狂乱物価が続いていたのでお金の価値はずいぶんと減ったそうな。

むかし、バブル景気と呼ばれる頃があったとさ。世の中は浮かれポンチで財テク、絵画などの高額商品を買いまくり、夜の街ではシャンパンタワーからは洪水となりあふれ出していた、そのころ郵便局の定期預金は7%ほどの利息があり、10年もすれば貯金は倍になったとそうな。しかも、その後デフレ経済におちいたのでお金の価値はあがって、楽をした人もいたとさ。



ノー天気な安倍ちゃんと、バズーカ黒田くんのずさんな政策だった物価上昇が、抑制できなくなってきたみたいだ。キッシーもイッシーも植田くんも検討ばかりで、結局は"悪いインフレ"を抑え込むこむことはできていない。



物価上昇に完全に連動して、現状の年金の額を上昇させていくのであれば、ええ話ななぁ~でチャンチャンと終わる。しかしそうなると、現役世代の負担はますます重くなるので、政府は何にもしないだろう。こりゃ、自衛策として今からでも新NISAデビューするしかないかな。

しかし、年金で生活している身でどうやって投資すりゃいいのさ。こりゃまるで、令和の「姥捨て山」物語がたくさん起きるんじゃないかな。



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