日本昔ばなし クラウドファンディング詐欺(まがい)
昼頃から雲が出てきたなと思っていたら、案の定夕立のような雨が降り出した。おかげで、気温は随分と下がって、昨日までの暑さではなくなった。ただ、雨なので湿気は上がっており、蒸し暑さは変わりない。秋らしい季節の気温になってもらいたいものだ。
論語、論語、野合・・・あっ、言い間違えた。
Long Long Ago そう、昔むかし日の国に諄々ジイさまがいたそうな。
この諄々爺さまのしゃぺり方は独特で、何が言いたいのかよくわからないでの、諄々構文と呼ばれていたそうな。諄々爺さまが所属していた政党はある冬の総選挙で公の会と新たな党を結成してその選挙に臨んだ。しかし、選挙目当てだと村人から見透かされて、その新しい党である中道改革の会は壊滅的な敗北をしてしまったんじゃ。軒並みいた重鎮たちが落選をしてしまい、党の要職を務められる人がいなくなってしまったんじゃ。なんとか、選挙を勝ち抜けてきた諄々爺さまが、「火中のクリを拾う。」と満を持して手をあげて嬉々として党の代表になったんじゃ。
行く行くは、中道の会に合流するとしていた立憲の会は、にわか作りの村人から支持を取り付けることもできない泥船のような党には合流したくないと拒否の姿勢を示したんじゃ。もともと、論議を重ねたわけでもなく、選挙に対して村人の目をごまかすようなことをしたので、中道の会への信頼度はハナからなかったようなもんじゃった。それでも、諄々爺さまは野党第一党は我々だと、プライドだけは高く、諄々構文を駆使しておったんじゃ。そして、議員の数が減ってしまい、党の運営もままならないと、クラウドファンディングを募り、なんと、1億円超もの金額を集めることに成功したんじゃ。もっとも、このお金は立憲の会と公の会と中道の会が合流することを前提として、政策立案に関する視察費用や幹部らの地方活動費などに充てることを目的にしておったんじゃ。
ところが、合流がかなわぬ夢となり、諄々爺さまは、「やむを得ない、寄付金は統一会派の結成と勢力拡大に使う」と、唐突に理不尽なことを言い出したんじゃわ。いつもの諄々構文ではないので、明確にファンディングのお金の使用目的を変えることが分かったんじゃ。もともと、総理大臣になりたいだけの諄々爺さまには、成し遂げたい政策もあるはずはなかった。以前の幹部(患部かもしれない)たちが、舌鋒鋭く批判ばかりして世間受けが悪かったことを踏まえ、諄々構文でお茶を濁していただけだった。批判すらできない、弱腰のリーダーであることは火を見るよりも明らかになってしもうた。そのうえ、クラウドファンディングのお金さえも、詐欺的なやり方で勝手に使用目的を変えるようなことをしだした。「ひょっとすると、すでに目的外で使用してしまっていて、手元にお金がないのではないか」とさえささやかれるようになった。さらには、「使途不明金にするのではないか、有耶無耶にしてはいけない。使用した額についての説明責任がいる」と言われ始めた。
もとより、「自民の会は説明責任を果たせ」というのは、諄々爺さまたちのいつも言っている言葉だった。この言葉が巨大なブーメランとなって諄々爺さまにつきささることとなったのだ。落選した重鎮やら幹部やら患部やらは、中道の会から離脱して散り散りになってしもうた。諄々爺さまをはじめ当選していた議員たちも、このままでは次の選挙には勝てないと、一人抜け、二人抜けと、知らぬ間に諄々爺さま一人になってしもうたそうな。
村全体の評判としての諄々爺さまは、詐欺師まがいの眼で見られるようになり、寂しく出身地へ帰っていったそうな。それでも、出身地ではまだまだ選挙は戦える体制が整っていたので、議員を続けることにしたそうじゃ。それでも、諄々爺さまは諄々構文の使うことをやめなかったため、結局何を言っているのかさえよくわからんので、誰も見向きをしなくなったんじゃ。
やはり、人間は誠実に地に足をつけて、自分の度量に合った仕事を着実にしていかにゃ~ならん。自分の度量以上のものを求めたり、自分を見失った言動をしていると、いつかは報いを受けることになるもんじゃわ。くわばら、くわばら。






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