労働貴族さまは要らないんじゃない

 一寒去って一寒来る。ようやく、最長最強寒波が過ぎ去ったと思ったら、またまた週末にかけて寒波の襲来となった。今朝も、風が冷たく底冷えのする状況だった。こちらの地方に雪は降りそうにはないけれども、日本海側では今夜から、またまた大雪の恐れがあるようだ。そういえば、日本と同時にアメリカにも寒波が襲来していて、交通網が寸断されているようだ。大雪にご苦労されている方々に、お見舞い申し上げます。




経団連の会長が、今年も賃上げを後押しするようなことを年始のあいさつで言っていた。賃上げで先行する大手の企業は、今年も満額に近い回答を出してくるのだろう。しかし、満額に近いという事は、労働組合が企業に阿って、実質賃金の向上を言い出していないんだからではないのだろうか。いまや、企業の内部留保は2024年末で637兆円あまりにまで膨れ上がり、13年連続で過去最高となっている(2025年9月1日TBS報道)。財務省の発表している法人企業統計調査では、2024年度の金融・保険業を除く全産業の経常利益は前年よりも7.5%増えて、114兆7288億円だった。


企業の内部留保も貯めに貯めまくっているよな。6年分くらいの経常利益を企業内にため込んでいるって、そのお金を使って先行投資とか、基礎技術への研究開発につぎ込む気はなさそうだ。おそらくは、人件費を削ってコストを利益に置き換え、経営陣の手腕が素晴らしいと上っ面を見せかけるためだけに貯め込んでいるようなもんだろう。先見性とか、将来の発展という側面を考えていないとしか思えない。さすがに、ため込み過ぎたと思ったのか、経団連の老害ジィさんたちも、ちょっとは労働者に還元でもしようかと、賃金引き上げを言い出している。

そもそも、人件費をコストだと認識しているような経営者の会社が発展するわけはない。良く考えてみたらわかることだけれども、食堂でも、利益を出すために食材のコストを下げるようなところに、お客が喜んでくるはずがないのだ。同じように、企業の一番重要な人材費をケチるような企業に、だれがパートナーとしてその企業と組みたがったり、応援しようと思うだろうか。そんな簡単なことすらわからず、自分達だけの名声のために、人件費をケチりまくって来たジジィどもの企業が発展するはずがない。


物価高で生活にあえぐ従業員が増える中、ようやく大企業のジィさんたちも重い腰をあげて、賃上げを進めていきたいとか、ちょっとだけ従業員に配慮してまっせという姿勢を打ち出してきた。本来なら、ここで労働組合はこの一年の物価上昇分として5%にプラスして、従業員の習熟による上昇分3%と昇格昇給分としての2%の10%くらいを最低でも要求しなければならないと思う。さらに言うと、その前の年、その前の前の年の物価上昇は賃上げ分より多かったのでその差額分をきちんと取り戻すことも必要じゃないのかな。

しかし、連合は政労使会議では威勢のいいことやら難解な言葉を並べて、いかにもやりますっていう雰囲気を醸し出そうとしているけれども、要求は全体としては賃上げ分3%、定昇相当分を含めて5%といたって控えめな、企業からしたら「そんなんでええの?」っていうくらい腰がひけたものだ。


そもそも、要求案が低すぎるので、企業からの回答は容易に引き出すことができると思う。ひょっとすると、今年の春も満額回答とか満額以上の回答が企業から出てくる可能性もある。ユニクロなんて新入社員の初任給を37万円に引き上げるって言っている。金融大手を中心に30万円を超えるところが軒並み出てきている。新卒の初任給をあげていけば、逆転現象が起こる可能性があり、そのために体系維持に向けて若年層の賃上げを大幅にしていなかければならなくなるっていうことは、当たり前のことだ。とすれば、連合の5%要求なんて、アリバイ作りでしかなく、今のご時世の要求案としては寸足らずのモノであることは明白だ。

こんな状況の中で、賃上げについて満額以上の回答を企業が提示するようでは、労働組合の名折れも良いところである。会社に満額回答を出さすような、企業側に忖度して経営者の顔色しか見ていないような、そんな組合なら解散した方が組合員のためになる。組合費分だけでも、賃上げ効果を生むっていうもんだ。そもそも、会議をしてみんなの意見で決めましたと言いながら、連合のように最初から結論を持った会議をして、上意下達みたいに決めているようでは民主主義とはとてもじゃないけれども言えない。そんな組合を誰が望んでいるというのだろう。


そして、4月以降に賃上げを交渉する中小企業では、大手の回答が天井として行く手を阻むことだろう。連合は、大手と準大手といわれる6月くらいまでに解決する組合の集計をして、7月以降の解決や賃上げをできなかった組合のことには目をつむっている。こんなおためごかしで、生活を立て直せると思っているのかしら。

下請けというシステムに組み込まれている中で、大手が中小を生かさず殺さず締め付けている。大手の賃金だけは上がっても、中小には賃上げをする余力すら残せないような締め付けをしている。それを、大手の労働組合も知っていながら、自分達だけの甘い汁を吸うために、コスト削減を押し付けるだけ押し付けている。まるで、企業の代理となって労労交渉で中小企業から搾取している構図は相変わらずのままだ。


連合は、平安貴族のように、時代から取り残されても、時代の風などどこ吹く風で、お公家さん気取りでいるのだろう。みんなで論議しましたっていう態をとりながら、自分たちで決めた結論に持っていく会議運営を今日も行いながら。ホンマ、連合にいる人たちって、現代の労働貴族であり、安泰な場所から今日もおためごかしの言を垂れ流しているんだよな。1997年が実質賃金水準としては最高であったということを、今の連合の人たちは恥ずかしいと思わないのかな。もう、「30年近くもあなたがたは何もしてこなかった」っていう証左ですぜ。


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