利上げしたけど、円はどっちだ

 これまで、最強の寒波が来たような冬空が一転して、不思議と暖かくなっていた。散歩する時も、いつものコートを着ている格好だと汗が出るほどに暑かった。不思議な気持ちでいたら、今日は朝から雨が降っている。なるほど、雨が降る前は暖かく湿った空気が入り込んでくるから、寒さが緩んだってわけだな。




今月会合で日本銀行は、上げる上げると噂されまくっていた金利をついにあげた。しかし、その上げ幅は、0.25であり、上がったといても0.75%になっただけだ。世界水準からしたら、もう微々たるものだ。しかも、今回の0.25%あげるのに骸骨植田総裁は、なんと1年近くもかけている。どこまでも、慎重なお人やねんな。

今回の利上げで、卓球の金メダリスト水谷君はFXやら為替での勝負にでたらしい。多分、円高へと為替が動くと読んでの勝負ではないかと思っている。しかし、この上げ幅については、市場ではもう既に織り込み済みのことだろう。為替をやっている人達は、この利上げのニュースを聞いて、単純に為替が円高に振れるとよんで、投資をしてくる人たちをカモにして円売りを加速していることだろう。多分、年末に向けてはある程度の円安となってしまうのではないだろうか。日米の金利差が縮まったからと、短絡的に円買いにやってくる素人さんたちを食い物にしてほくそ笑んでいるのだろうなぁ。


こういう、ニュースがある時って追っている方向とは違う方向に動くことの方が多いように感じている。例えば、このニュースが出たなら円高方向だと思うと、えてして円安の方向へと雪崩を打ったように動くことがある。そもそも、そのニュースにはもはや価値がないところで我々一般人は知ることとなる。もう、市場ではそのニュースによる動きはすっかりおりこんだうえで、情報を知らない我々は、あたかも最新のニュースのごとく動こうとするから真逆の結果に突き落とされる。

そもそも、我々の所にニュースが飛び込んでくるころには、情報通の人にとっては色あせた賞味期限の過ぎたものでしかないのだろう。そんななかで、取引をしようとしても、相手さんにカモにされるのがオチである。ニュースが、すっかりおりこみ済みならば、動きが一段落してから参加する方がカモにはされにくいかもしれない。丁半博打で、ぎりぎりの神経合戦に挑みたいのなら、すぐにでも参戦するべきだけれども、そういうのってほんとカモがネギしょってやって来るようなもんだと思う。赤子の手をひねるよりも容易く、我々の命の次に大事なお金を毟り取っていかれることになるだけだ。


そんな、一攫千金の貴重な情報が簡単に手に入るはずはないことを、肝に銘じておかなければならない。”人の行く裏に道あり花の山”って言われるぐらいなので、利上げ=円高なんているわかりやすくて単純な発想で儲けられるはずもない。そんなんだったら、日本国中億万長者がうやうや誕生していることになる。少なくとも、利上げの規模は想定以上か、将来の利上げのペースは今後加速するのか、日米の金利差はどうなのか、くらいはせめて考えなければならないと思う。

まぁ、FXや株をギャンブルとしてとらえるなら、一か八かのエイヤーで張れるだろうけれども、そんなんで勝てるはずもない。なんなら、卓球金メダリスト水谷隼クンの逆に動けば、案外大儲けできたりしてね・・・

お金は大事な虎の子です。投資は自己責任で行うようにしましょう。



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