年末のギャンブラー

 年末ジャンボ宝くじが売り出されている。今年の一等前後賞の賞金総額は、なんと10億円にもなるのだそうだ。随分と賞金額があがったものだ。宝くじは税金がかからないはずなので、一攫千金の夢を見るには最適な金額にまで賞金が上がっているんじゃないだろうか。なんせ、東京の方ではマンションを購入するにも、1億円程度するとかっていうのを聞いたことがある。これでは、”万ション”ではなくて”億ション”だ~。


よく、年末ジャンボ宝くじの当選確率は2,000万分の1だと言われている。夢を見るには、とてつもなく低い確率だと思う。今、日本で話題になっている”おコメ”で例えるとすると、10キログラムのおコメを40袋持ってきて、その中に入っているおコメ粒の中に一粒だけがあたりという事らしい。ということは、もう絶望的に難しい当選確率だという事がわ・か・る。

今年の夏にあった事件で、落雷にあたった高校生がいた。この落雷に当たる確率は100万分の1なんだそうだ。なああああああんと、宝くじに当たるよりも10倍も落雷にあたる確率が高いなんて、なんということなんだろう。σ(-"-) はゴルフをしないけれども、ホールインワンを達成してしまう確率は3.3万分の1なんだって。めったに見ることができないホールインワンですら、年末ジャンボ宝くじの一等の606倍の確率で出現することになる。


確立のことだけを考えると、年末ジャンボ宝くじを買う事はとても非合理的なことだと思ってしまう。しかし、人間さまは合理性だけで動いているわけではないのだ。非合理的でも、ついつい買ってしまうのが「年末ジャンボ宝くじ」をはじめとした”宝くじ”くんなんだよな~。一枚300円で7億円があたるなんて、もう射幸心をあおり切っているように思える。お国の役人様や議員サマたちは、宝くじの収益の一部は公共事業や地域振興などに使われていて社会貢献をしているので、射幸心だけを煽っているのではないなんて思っているんだろうなぁ。(お役人の人たちは、宝くじを買っているんだろうか??)


ま、なんにせよ年末のひと時に「夢」っていうか、新しい年への「希望」を見出すために、宝くじに熱い気持ちを寄せるんだよなぁ。宝くじを買ってから、年末の最後の発表まで、「もし当たったら・・・しよう」なんて、頭の中でいく通りもの当選後の予定を組み立てて楽しんでいる。あれして、これして、それしてって、もうそれだけで脳内のドーパミングが出っぱなしっていう状況なのだ。これぞ、まさしく庶民のささやかなる楽しみなのだ。

宝くじは合理的でないことは、重々承知の助。当たる確率が2,000万分の1だ、一昨日きやがれ。そんなもんは、”当たる”か”はずれ”しかないんだよ。確率は2分の1。数学的なことは考えず、当たる方にσ(-"-) 挑戦するんだ。だって、奇跡的であっても当たる人がいるという事なんだから、やはり夢を見るためには宝くじを買って参加するよりほかはないんだろう。一等前後賞当選を夢見るしか、この世知辛い世の中の年末を過ごす事はできねぇーぜ。


なんたって、労働者の実質賃金は1997年を最高にして、いまだにその水準に達することもなく低迷している。一方、宝くじの賞金額だけは世相を反映してなのか、宝くじの収益を上げるためなのか爆上がりしている。庶民の夢としては、ありがたいことだ。これで、賃金もきちんとあがっていれば、日本の景気も良くなっていて、物価高騰の対策なんかしなくても良かったのにね。まぁ、労働者の代表っていっている連合がお公家さんにいなっちゃって、会社の言いなりなんで、賃金には当面期待できないから、宝くじに運命を託すより他ないね。



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