タコが自分の足を

 気付けば、もう12月・師走となっている。周りの風景もすっかり冬になってしまっている。多くの方が、コートを羽織り歩いている。あんだけ、暑かった日々も今では懐かしい過去のものとなってしまった。この寒風のなか、年末に向けて酉の市やらライトニングしたイルミネーションの観光が行われていくのだろう。そういえば、我が街でも「万灯絵」というイベントが行われた。寒風の中準備をしていただき、幻想的な風景を作り出している姿には感謝しかない。


高市政権はとても高い支持率を得ているらしい。政権が発足してまだまだ、海のモノとも山のモノともわからないなかで、なんだかイメージだけ先行により支持率が上がっているのではないかと思ってしまう。そういえば、その前の軍事オタクの石破ッチも政権発足当時の支持率は高かった。増税メガネ岸田氏も、官邸しかしらない菅ちゃんも歓迎ムードで支持率は高かった。


これまでも、政権発足時は支持率が高いのが普通であった。政権発足から3か月程度は蜜月期間であり、その間に国会討論とか大臣の不祥事への対応ミスで、だんだんと支持率が落ちていく。総理その人が決断もせず、有耶無耶にする態度が見透かされたりすると、たちまちに支持率は落ちていき、右往左往することになる。

これは、アメリカでも同じことが起こっている。いまや、第2次トランプ政権の支持率は30%台半ばというところまで来ている。支持率の再浮上を狙って、移民の締め出し等の強化策やウクライナ・ロシア戦争への介入等に力を注いでいる。しかし、トランプ関税のお陰で物価上昇は止まらず、国内経済の立て直しが不透明なままのようで、支持率はなかなか回復はしていない。


やはり、経済政策はとても重要だと思える。高市政権は積極財政のウタゴエを掲げて、岸田・石破政権との違いを出そうとしている。しかし、その実は”アホノミクス”の焼き直しであり、経済学者の机上の空論を引きづろうとしているだけである。掛け声は勇ましいものの、内容を見ると”ガッカリ”というものである。今のところは、お米券だの、子供のいる家庭への20,000円を配るなど、バラマキ策しか目につかず、具体的に経済をよくする方策が全く見えてこない。

なおかつ、国内の物価高は一向に止まる気配もなく、物価高対策も根本的なものはなく、あくまでも時限措置のようなものと来たもんだ。政府は、またぞろ財源がない、税収の上振れ分を補正予算にして・・・などとの賜っているけれども、そんなの税収の上振れ分がなくなれば、国債に頼るしかなくなり、タコが自分の足を食っていくタコ足となるのは見えている。


アホノミクスを主導した亡くなった方の頃から、企業栄えて人民は疲弊するばかりである。経済学者の過剰な社会実験の大失敗に対して、首謀した経済学者が反省するでもなく、またぞろ社会実験をやらかそうとしている。この間、企業の内部留保は2024年度末で640兆円弱を超えるまでに積みあがっている。円安によってますます企業は利益を出し、株主配当と企業の内部留保へ振り向けて、労働者への還元をしていない。これでは、経済が回るわけもなく、ますます経済は縮小していくことになる。

高市総理が日本の経済成長を願うのであれば、まずはこの企業の内部留保の活用、内部留保への税金を検討すべきだ。そして、髪の毛の薄くなっている孫氏が率いるSB社のように、利益を企業買収等の投資に振替え税金逃れをしているような企業に対して、外形標準課税等の税金徴収を徹底していく必要があるのではないだろうか。

次代への成長に向けた、研究投資や労働者への賃金等にまわされる利潤については、優遇税制を考えながら、税法の悪用ともいえる手口に対してはきちんと徴収に向けた取り組みが、健全な経済の成長へとつながるのではないのかと思っている。

積極的な財政出動も結構だけれども、取りやすいところから税収を確保し、乾いたぞうきんをさらに絞るようなことをしていては、支持率は低空飛行へと突入してしまうだろう。総裁選挙時に表明した、安全保障については実績を残しているんだから、次なるご自身の抱負を実現するためにも、ぜひ経済の立て直しに本腰を入れてもらいたいものだ。


コメント

このブログの人気の投稿

移転するんですって

名店が帰って来た Me B.B.Q

痛恨のミス こちらが正真正銘のMe BBQでした