上空の気球からコンニチハ

 家からみると、円形のガス貯蔵施設の様にみえる造形物ができた。遠くから見ると、本当にカス貯蔵庫と言ってもわからないだろう。しかし、こんな内陸部にそんなものを作ることはないのだ。


これは、世界遺産の”百舌鳥古墳群”の遺跡を上空から見る、気球なのである。10月4日から、この世界遺産を上空から観覧することができるようになっている。

仁徳天皇陵や履中天皇陵といった大きな古墳が一望できるはずだ。これらの古墳群は、これまでは地上からしか眺めることはできなかった。(上空から眺めるには、市役所にまで行って、21階の展望室から眺めることができたんだけどね。)


地上から、仁徳天皇陵をながめてもこんもりとした小高い森が見えるだけで、世界遺産を見たという感慨はないと思う。昔、教科書で習った”前方後円墳”の形は、地上からでは一切見えないのだ。仁徳天皇陵のそばにある、”いたすけ古墳”を見に行けば、かろうじて円墳らしきものと直線的な部分の組み合わせは、いわれればわかる。しかし、エジプトのピラミッドのようにパッと見てのインパクトには雲泥の差があると思う。


市では、数年前にも気球による古墳群の観覧を計画したようであるが、頓挫をしていた。それが、ようやく陽の目を見ることができるようになったのだ。おそらく、気球に乗って上空から古墳群を観覧すれば、前方後円墳の形がくっきりと認識できるだろう。そして、その大きさも実感できるに違いない。この気球が実現して、名実ともに”世界遺産”となったともいえるんじゃなかろうか。ただのこんもりとした森とか丘ではなく、教科書に載っている前方後円墳の大きな形が目の前に現れるのだ。ピラミッドと同じくらいの観光資源をようやく活用できるようになったのだろう。


しかし、気球がなんとも形容しがたい。真っ白で、遠くから見るとガスの貯蔵庫にしか見えない。もうちょっと、カラフルな気球の方が良かったんじゃないかな。でも、あまりカラフルだと、視力検査と間違われるし、なんとも悩ましいところだ。


それでも、気球と古墳セットで観光客が増えることが、この地域の活性化にもつながるんだろう。ぜひ、多くの観光客の方にこの古墳群を見に来てもらいたいです。いまなら、世界遺産が身近にくっきりと、少ない人の中で見ることができますよ~。

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