物価高に円安のダブルパンチがきつい

 ワイキキの物価を日本円換算にすると、真っ青にあるほど高く感じる。ハワイだけ物価が高いわけではなく、アメリカの物価が上がっているから、ハワイの物価も高くなっているのだろう。


ちょっとしたプレートランチが、25ドルほどの値段をつけられている。かつてのワイキキでも、プレートランチは14ドル程度だった。その頃の値段を知っているから、今の値段を聞くと、随分と物価が上がったものだなぁと感じる。コロナ禍があり、観光客が激減したために、生き残りに向けて各お店は頑張っていたのだろう。そして、インフレが押し寄せる中、徐々に値段を上げた結果が、今の物価高につながっているのだろう。アメリカで勤務している人は、インフレに伴い給料も上がっているようなので、現在の物価高もそんなにフトコロを痛めているとは思えない。しかし、観光客として来ている日本人には、現在の物価高がフトコロに直撃する破壊度は半端ないものである。


単に、物価高だけなら、日本からの観光客も許容範囲にあると感じるのではないだろうか。日本人には、この物価高に合わせて「円安」という為替が大きくのしかかってきている。かつての1ドル100円程度ならば、なんてことはないと思う。しかし、今や1ドル150円換算が必要となる。物価高が1.5倍になって我々日本人のフトコロに直撃しているということだ。そりゃ、物価が高い、アメリカってモノの値段がなんでも高くなってしまったなぁ、って感じるはずである。




今後は、トランプ関税がアメリカの人にも直撃してくることだろう。特段なにをするでもないのに、関税でモノの値段が跳ね上がることになる。新興国がこれから製造産業を育成するために、関税をかけて、国の根幹となる産業に育てるのであればわかるが、アメリカで関税をかけるって・・・賃金も相当高くなっている成熟した国で、関税により入ってくるものの値段が上がり、人件費もさらに上がるとなると、製造業を保護するよりも人々の生活を破壊することにつながるんじゃないだろうか。なんだか負のスパイラルに陥っていくように感じる。


さらに、アメリカの物価上昇は、日本人にも直撃してくるだろう。特に、観光客は日本の賃金水準でアメリカ水準の物価に見舞われれば、もう青天井の物価上昇に感じることとなる。日銀は、個人の生活よりも大企業の業績だけをみて、為替を円高に誘導することを考えてもいないようだ。庶民の生活を顧みない事なかれの日銀総裁は、なにもしないことが仕事と思っているようだ。これぞ、お役所仕事の典型だ。


こんなにモノの値段があがり、為替を気にせず円安を是としている国の政策では、個人が楽しむハワイは遠くなってしまうのではないかと、先行きの不安を覚えてしまう。せめて、庶民の楽しみの観光ぐらい、ゆっくりと楽しめるようにしてもらえたらうれしいなぁ。


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