それが一番大事

 今日も夕方に散歩に出かけたけれども、不思議と酷暑と感じなかった。日陰を歩いていることもあるけれども、吹く風が少しは優しくなっているように感じた。熱風からそこはかとなく、涼しげな風になっているように思えた。ようやく、猛暑の夏も終わりに近づいたのかもしれない。




先日行われたジャクソンホールでの講演で、FRBパウエル議長が利下げを示唆したとしてニュースが世界を駆けまわっている。ようやく、トランプ大統領の待ち望んでいた利下げが現実のものになりそうだ。今回のジャクソンホールでの講演は、パウエル議長としては任期中最後のものだ。


このニュースを受けて、株式市場は上値を追う展開となっている。しかし、9月に利下げを行えるのか、というともう少し様子を見てから動き出した方がよいのではないだろうか。どうも、投資家は一を聞いて、楽観的な予測の下に一斉に走り出す傾向が強すぎる。他人を出し抜いて儲けるためには、走り出してから考えればよいと思っているのかもしれない。しかし、あまりにも楽観的な推測はかえってその後に奈落の谷を形成する可能性が強いと思う。

確かに、アメリカでは利下げを切望しているホワイトハウス、AIバブルともいえる浮かれ気味の株式市場においては、利下げがさらなるガソリンとしてアメリカ経済を後押しするという事もあるだろう。しかし、現下ではハウジング関係の需要下落が大きな問題となっているはずだ。特に、利率の高止まりがハウジングローンの足かせとなり、家を手離す人が増えているはずだ。そして、多くの人はこの高い金利により、家のローンを組むことの困難になっている。政府としては、金利を下げることにより、ハウジング市場の崩壊を食い止め、景気の回復に向けての第一歩としたいのだろう。


投資家も金利の引き下げにより、企業の投資意欲を高め、景気のさらなる成長を願っているので、金利の引き下げは大歓迎に違いない。その結果、株価が史上最高値を更新してくれれば、なおのこと良しである。

一般の国民、特に庶民にとっては金利の引き下げは本当に良いことなのだろうか。もっとも、今回はトランプ大統領の相互関税という貿易政策によって、混乱の火種が引き起こされているようなものだ。関税については各国で率が異なり、期間を延期する形となっている。そのため、物価への圧力はしばらく続くのだろう。生活費高騰を賃金引上げ要求につながれば、賃金と物価の上昇スパイラルを引き起こす展開となると、スタグフレーションを引き起こしかねない。


アメリカが金利引き下げを実施し、日本が9月に利上げでもすれば、一気に円安は円高へと振れることになるのだろう。トランプ大統領は、ドル安による輸出増を狙っているのかもしれないが、そんなにうまくいくのかなぁ。それよりも、FRBの独立性を堅持していくことを守り通してもらいたい。それが、一番大事なんだから。


♪♪♪

負けないこと 泣かないこと 逃げ出さないこと 信じぬくこと

ダメになりそうな時 それが一番大事

負けないこと 泣かないこと 逃げ出さないこと 信じぬくこと

涙みせてもいいよ それを忘れなければ

♪♪♪

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