なんとしてもノーベル平和賞が欲しい
σ(-"-) の地方は、今日も猛暑で熱中症アラート警報が発出されている。こんなに長くて暑い夏は初めてではないだろうか。そろそろ、涼しい風が吹いて、秋が忍び寄る気配を感じさせてくれるものなのに、そういう気配は一向に感じられない。そういえば、蝉の鳴き声は聞こえるけれども、虫の音は聞こえて来ていないぞ。
一昨日にアラスカで、アメリカとロシアが首脳会談を行った。ロシアによるウクライナへの侵略戦争の停戦に向けた会談となるはずだった。そして、長い、なが~~い会談の後、停戦ではなく和平に向けての話し合いだと伝えられてきた。当初は、公式の発表もなく、憶測があれこれと囃し立てられた。そして、ロシア側やアメリカ側から少しずつ、会談の内容が漏れ伝わるようになってきた。
トランプ氏はロシアに何か弱みでも握られているかのように、ロシア側の言いなりとしか思えない話し合いになっている。ハニートラップにマネートラップと、もうロシアの言いなりにならざるを得ないほど、ズブズブの関係だと思われても仕方ないのはないだろうか。そもそも、今回の件はロシア側が仕掛けてきた侵略であることが、事の発端だとしないといけないのではないだろうか。
ロシアの提示した条件といわれるものは、もともとロシアが有していない権利を有していないという事なのに、盗人猛々しいにも程がある。クリミアにしても、戦略的に重要な場所で、「欲しいモノは何でも俺様のモノ」では世界のつまはじきになることが分かっていないのか。こんなことを繰り返しているから、”オソロシア”って言われて、近づいてくるのは覇権主義か独裁主義の御国に限定されてしまう。
トランプ氏はこの会談に先立って、ノルウェーの政府高官にノーベル平和賞が欲しいと懇談している。自分の名誉のためのパフォーマンスで、とんでもない短絡的な結論の譲歩をする可能性が高い。もともと、ロシアは1945年に”日ソ不可侵条約”を一方的に破棄し、北方4島を奪取し、その後はノラリクラリとやり過ごし、既成事実化をしてきている。おそらく、今回もどんな約束事や協定をしようとも、平気で反故にすることだろう。このことは、これまでの歴史が幾度となく証明をしてきている。
そもそも、トランプ氏には失敗の許されない長期的な視点での戦略や、国益という概念が希薄なように思える。ご本人の個人的な利益や虚栄心が満たされれば、短期的な成功で良しとし、後々に「あの時の判断の誤りが、世界を暗くしてしまった」といわれるようなことも平気でしそうだ。また、周りの取り巻きも個人的な立場の維持だけにシャカリキになっており、本気でアメリカの国益や世界のリーダーたる者の矜持が薄いように思える。強いものにはおべっかを使い、弱いものには恫喝をして思い通りに動かそうとする。ほんと、ジャイアンそのものだよ、トランプ氏は。
しかし、今回の会談の中身が漏れ伝わるにつれて、やっぱりトランプ氏は”TACO”で、本当は小心者の見栄っ張りという事が証明されたようなもんだ。このあと、彼や彼の国について行く国や人がどれほどいるのだろう。
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