TACOったような、TACOらなかったような
厳しい暑さが続いている。σ(-"-) の地方も危険な暑さになっている。こんなに暑い日が続くのは、本当に初めての体験と言ってもよい。不要な外出は控えるように、呼びかけられている。まだまだ、この体温を超えるような暑さが続くのだろう。夏バテに、気をつけていこうと思う。
アメリカとの相互関税は15%ということで、日米ともに合意したらしい。しかし、予断を許さないのが、トランプ大統領閣下さまが日本の対応に満足しなければ、再び関税率を変更する余地があるぜっていうことだ。どこまで、自分勝手な理屈で交渉をしてるんだろう。これでは、大阪維新の会も真っ青の、勝つまでじゃんけんしようっていうのと同じじゃん。(大阪維新の会は、2回連続で都構想に敗れたのに、またまた都構想を住民投票するらしい。)
今回の交渉において、「トラちゃんが不満なら、今回の合意が反故にされる」というのは、どういう事だろう。日本の報道では、当然のことのように言われているけれども、交渉をしてその結果に合意したのであれば、後だしじゃんけんの様にその交渉結果は無しにして、合意そのものが反故にされるという内容は、どうも解せない。これって、日本はアメリカ合衆国の属国っていうことなのか?小学校の頃社会科で習った、「不平等条約」の再来とも言えそうだ。こんな交渉が許されるようでは、日本には独立性を持たせないようなトランプ大統領閣下の思考方法を是認するようなことがあってはいけないと思う。
今回の交渉において合意文書がないことが、なによりも”怪しさ”を増幅させている。「なめられてたまるか、国益をかけた戦いだ」と威勢の良かったのもつかの間、ふたを開けてみれば何が合意したかも不明な状態とはいかなることなのか。政府間の交渉なのに、確定事項も不明確な交渉だったとは、もう口がアングリと開いてしまって、驚きモモノキ、山椒の木である。合意事項が不透明で、好き勝手にアメリカが対処で来るのであれば、もう好き勝手にできてしまうスキームとなってしまっている。ほんと、交渉当事者となっている赤沢大臣をはじめ、交渉にあたった官僚たちも何をしているのだろう。
参議院選挙で大敗している中で、総理大臣といて続投をする目玉として、今回の交渉を使おうと拙速な合意をしたといわれても仕方がない。これでは、合意したけれども、なにが合意事項なのかよくわからず、結局はアメリカのいいなりと言われても仕方がないものとなってしまった。
歴史から学べとよく言われる。今回のトランプ大統領のやり方は、第2次世界大戦前のABC包囲網を築いていった状況を想起させるものがあると思えてくる。なんだかキナ臭く、世界そのものが軍靴の音を大きく響かせているような世相を醸し出しているのかもしれない。
今回の相互関税の郁恵は、まだまだ二転・三転と大きく状況は変わるのかもしれない。このままでは、恫喝とか恐喝のような取引が正当化される、いびつな世の中になってしまう。そもそも、吹っ掛けておいて譲歩したように見せながら、自分の思うままの着地点におさめる。しかも、自分たちの都合でその内容も変更できるとあっては、とてもじゃないけれどもまともな交渉とは言えない。トランプ大統領閣下さまは、TACOるほうが似合っていると思うんだけどな。むかしから日本でよく言われる、”損してトクとれ”っていう言葉を教えてあげたい。そうすれば、トランプ大統領閣下さまも”得”と”徳”の両方が得られて、世界からも尊敬のまなざしで見られることになり、一気に名声を上げるチャンスだったのに・・・これでは、ノーベル賞は遠のくばかりですぜ、大統領閣下さま。
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