井の中の蛙たち
朝から雲ひとつない、素晴らしいお天気だ。こんなに晴れ渡ると、気温は爆上がりするに決まっている。今日も、危険な暑さの日となり、不要不急の外出は控えるように言われている。少しでも、陽が陰ってくれるとありがたいのだけれども、雲一つない空だけに、そんなことも期待はできない。じっとしていても、汗が染みだすような暑さとなっている。
自民党で、昨日両議院総会懇談会が行われ、”腹話術人形”石破氏オロシの包囲網を狭めようと懸命に足搔いていたみたいだ。石破氏を総理の座から引き摺り下ろしたい側の言い分としては、今回の参議院選挙の大敗がその一つとして挙げられている。
しかし、よく考えてみようよ、自民党議員のみなさん。あなた方は、今回の参議院選挙の勝敗を与党で過半数、すなわち自民党と公明党で合わせて50議席と”腹話術人形”石破氏が行った時も、”影の指揮者”森山幹事長が言った時にもを異論をはさんだとは聞こえてこなかった。そもそもの勝敗を与党での過半数なのだから、自民党と公明党を合わせて50人程度の当選を目指していたわけじゃないか。そして、参議院選挙開票の結果は47人の当選だったのだから、目標数を「3」下回ったってことだ。
確かに、負けたことには間違いない。目標数よりも「3」下回ったのだからな。しかし、言うほどの大敗ではない。もともとの改選数からすると、大きく負け越していることは言をまたない。しかし、目標が目標だっただけに、結果だけを見るというほどの”大敗”とは言えなさそうだ。
ただし、必達目標と言っている限り、到達しなかったのだから、その点においては負けと言える。しかし、今回の”腹話術人形”石破ちゃんを下ろそうと動いている人達は、結果がどうあれ、本の表紙を変えて、国民の目をそらすことしか考えていない人たちなんだろう。そもそも、目標が違うのであれば、そのことを戦う前に是正するなり、目標の設定の間違いを指摘して、指揮官を諫める、あるいは更迭するべきだ。そういった動きは一切せずに、改選数よりも大幅に議員が減ったことに対する責任を求めるのは、設定された質問と実際の答えがチグハグで、嚙み合っていないのだから論戦にすらなりえない。
国民が自民党の議員を当選させなかったのは、裏金問題を解決しなかったことや、統一教問題をうやむやにしたままなことがある。また、森友問題や加計問題といういわゆる”モリカケ問題”について黒塗りの、何が何やらわからない文書で胡麻化そうとしたことだろう。さらには、年収問題で103万円の壁に対して”SMバー通い”宮澤チャンの傲慢かつ財務省言いなりの態度にNOを突き付けているのだ。
そのことを理解しようともせず、とにかく今は党の表紙を挿げ替えて、次の選挙でのご自身の身分の保身に汲々としていることが見透かされてしまっている。まずは、裏金議員なり、統一教問題に関わる議員、モリカケ議員のすべてを辞職させるぐらいの大手術をしなければ、いくら表紙を挿げ替えても同じ結果になるだろう。また、官僚の腹話術人形みたいな輩も、もういらない。選挙という審判も受けずに、安全な対岸から好き勝手に増税と無駄遣いばかりする官僚が跋扈する政治はもう終わりにしたらよい。ほんと、内部の論理だけで動いているって、わかっていないんだよな。自民党の常識は世間の非常識なんよ。井の中の蛙どもは、井戸の中のことだけが重要なんだろうけれども、世間の荒波はもっと大変なんだぜ。そこんところが分かってないから、この状況でも表紙の挿げ替えとか馬鹿なことばっかりほざいて騒いでいる。
大津波で日本は壊滅的な被害を受けるという予言があったけれども、実際に災害は起こらずに過ごす事ができた。一方、参議院選挙で自民党が、自身の存続をかけるような大地震に見舞われている。あの予言は政界の再生に向けた、貴重なアドバイスだったのかもしれない。それにしても、予言通りに「暑い夏」となったもんだ。
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