虎穴に入らずんば
暑い、暑い夏の日が続いている。北海道では気温が38度にも近づいてるらしい。体温以上の気温とは、本当に暑いことだろう。特に、北海道なんて、いままで夏場も涼しい場所だっただけに、大変なことだろう。
アメリカの株がすごいことになっている。S&P500とナスダックが最高値を更新したそうだ。トランプ大当郎閣下さまの相互関税で、製造業が逃げ出しているとか、アメリカ経済の崩壊だとYOU TUBEで流している人達がいる一方で、株価の最高値を更新していった。これは、日本で報道されていない、重要なニュースがあるのではないだろうかと訝しく思ってしまう。
日本でのマスコミ報道は、自分たちに都合の良い情報だけを流しているので、世界的な報道とは少し視点が違う時がある。かと言って、YOU TUBEもFAIKEがあったり、視聴率稼ぎの大げさなものがあったり、一方向からの偏向したものがあったりと、玉石混交である。できれば、JAROのように嘘や大げさな表現をなくす機関が欲しいものだとも思う。
こうやって、株価の最高値を更新しているっていう事実を見ると、なんだかんだといってもアメリカの底力ってすごいものだと感心してしまう。春先には軟調な時期があり、いよいよ暴落か景気の減速化と思っていたら、あっという間に回復しての最高値の更新である。下へ下げたら上へあがる、まるでジェットコースターのような値動きである。株をやっている人はヒヤヒヤものの展開になっている。
しかし、今の株価は上がり過ぎ感が半端ないと感じる。株の世界では”山高ければ谷深し”っていう格言があるぐらいだから、いつ調整がくるのか、ババ抜きをしているようなもんだ。株の調整が来るや、暴落するとか、下げが来る、と「オオカミ少年」の様に囃し立てれば囃し立てるほど、不気味なことに何も起こらない。逆に、それだからこそ株の怖さでもあるのだろう。
ある女性の経済評論家のHさんは「投資はギャンブル、NISAなどやってはいけない」と色々な場所で言われています。少し株価が下がった時には鬼の首をとったかのように、「だからNISAなんかしたらダメなのです」とはしゃいだように叫んでいた。しかし、銀行の預金で積み立てていても、現在少しは利率が上がったとはいえ、微々たる利息しか手にすることはできない。
資産の運用を考える時に、銀行預金だけではなく、お金にお金を稼がせる運用益を考えないといけない。多分、くだんの経済評論家Hさんは、株価の下げや、暴落が来たときは投資した金額が増えるチャンスの到来ということを、知らせたくないのだろう。こうやって、銀行預金だけの人たちと、資産を持って投資している人達の格差がどんどんと広がっていくわけだ。多分Hさんは、格差を堪能して自分だけ資産を増やすことを考えているのかもしれない。
おそらく、高値のあとには下げはつきものである。アメリカにはいまだに、関税とインフレという不安要素を抱えている。今の決算よりも、先の期待感への希望的観測によって株価は決まるので、冷徹に現状を見据えないと、ババを引いてしまう事にもなりかねない。
これからの株価は神経戦となりそうだ。随分と株価が下がってしまって、精神的に参ってしまう局面が多くなるのではないだろうか。その意味では、誰にでも投資を進められるものではないだろう。きっと、There is no telling what will happen in the future.なんだろう。”虎穴に入らずんば虎子を得ず”なんだけれども、あくまでも投資は自己責任でやっていきましょう。
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