禍は幸福の仮面をかぶって待っている

 昨日降っていた大雨はすっかり上がった。大気が不安定となっていた雲もすっかり抜けて、夏らしい青空が空一面に広がっている。今日も、気温はドンドンと上がっていきそうだ。太陽の光線も、肌にさすように痛い。真夏日はもとより、猛暑日になるような雰囲気さえもみられる。




今回の参議院選挙において、社民党が党として存続できるかどうかの瀬戸際となっているらしい。政党としての要件を満たすためには、今回の選挙において2%以上の得票率を得なければならない。かつて、55年体制においては最大野党として君臨していた老舗政党も、もはや時代的な役割を終えてしまっているともいえる。

55年体制においては、政権を奪取することも長らく目指さず、批判と反対しかしない党ではあるものの、総評グループからの支援で最大野党として我が世の春を謳歌していた。それも、いまやかつての栄光であり、兵どもの夢のあとともいえる。


悪夢の始まりは、1994年の自民党と社会党、さきがけの党による連立政権を発足させたことだろう。そして総理大臣に社会党の村山富市氏を選出したことが、社会党の凋落を決定づけ、今日の事態へと陥れてしまったのだと思う。まさに、”禍はいつも幸せの仮面をかぶって待っている”(BY 吉川英治)のである。

時の総理となってしまった村山富市氏は、所信表明において自衛隊について認めると明言し、また党是でもあった「安保」を党として認めさせるという大英断を断行した。さらに、党名を社民党へと変更したため、党は分裂し、党首も土井たか子氏へと変わり、再び教条主義的な党へと舞い戻った。


しかしながら、党勢の縮小は明らかであり、徐々に党としては小さく、小さくなっていった。そして、近年は選挙のたびに党の存続をかけて得票率2%の獲得が命題の様になっている。もっとも、自治労系の労組が案外協力しているので、2%の得票率はこれまで何とかクリアーしてきた。本来は、立憲民主党で立候補している自治労系の議員の応援をするところを、票割をしながら、社民党を陰で応援しているはずだ。今回は、生粋の社民党の党員でないので自治労系の労働組合がどのように判断するのか不明ではあるが、ある程度は票割りをして社民党に票を回すのではないかと思っている。

立憲民主党から立候補している労組系の候補者でみると、自治労、日教組、情報労連、JP、私鉄総連、JAM(基幹労連)の6名であり、立憲民主党からは10名程度の当選が見込まれると思う。労組系からは5名程度の当選が見込まれるので、当選に向けて20万票をとれば労組系の中の上位5位までには入るものと思われる。そこで、20万票の得票数の獲得を目指すのであれば、自治労の労組の組合員数の約71万人からすると、票割りはできないものではない。ある程度の組合員に対して社民党への応援要請をしているのではないかと思う。自治労の応援もあり、投票率も50%を少し超える程度であれば、社民党は今回も2%の得票率を何とかクリアーし、社民党は党として生きながらえることになるのだろう。今回の参議院の投票日が3連休の中日というのも、投票率を上げにくくしているので、社民党には追い風ではないだろうか。








しかし、棒読み福島党首は永遠のお花畑で生きているようなものだ。ぜひ、彼女の主張を戦争当事者国であるロシアに行って、”戦争反対”と言ってもらいたいものだ。イスラエルや中東にもいって、戦争反対、憲法9条を輸出して”戦争のない世界の実現”をしてもらいたいものだ。また、拉致問題なんてないとも言い切ってもいたので、北朝鮮にも行って金正恩と面会して拉致問題について話してみたら良い。金正日が認めた拉致の事実を、どのようにごまかす気なのだろうか。そして、できれば自民党のお花畑ポエムくんと組んで、政界のM1グランプリでも展開してみたら面白いんじゃないかな。

そういや、村山富市さんが総理大臣の時に「阪神大震災」が発生したんだよなぁ。時の為政者が迷走している時って、天変地異が起こるもんなんだよな。お花畑コンビが復活すると、それこそ”てんさいがやってくる”ぜ。




その後の社会党の凋落は、

コメント

このブログの人気の投稿

移転するんですって

名店が帰って来た Me B.B.Q

夏休みもあと少し