デストロイヤー

 昨日は台風が関東に接近し、その影響で雨雲が西日本に広がり、久しぶりの本格的な雨となった。おかげで、気温の方は少し下がったので過ごしやすかった。今回の雨で地表の温度が下げられて、すこしは暑さもしのぎやすくなってくれれば良いのだけれども。




梅雨明けが異常に早くて、海水温が高いために台風も日本近海で発生することもあるようだ。今年の夏は、いつもにも増して暑くて厳しい酷暑となりそうだ。そうなると、夏野菜やおコメの出来が例年以上に厳しくなる可能性がある。いまも、トマトやキュウリ・ナスビといった夏野菜が、暑さのために枯れてしまって生産量が少なくなているらしい。

おコメについても、梅雨が短かったのでこれからは、水不足となることは容易に想定できる。また、台風が発生しやすいため、洪水等の被害で米作に打撃を与えることも想定しておかないといけない。昨年のコメ不足は、今年もやって来ることを想定して動かなければならないと思う。

令和の米騒動を引き起こしたのは、自民党の農業政策の間違いもあっただろうけれども、もっとも悪いのはマスコミの報道だと思う。

例年のことではあるが、8月頃は新米が出る前でおコメは不足傾向にある。そこに、日向灘地震から南海トラフ地震への警戒が打ち出され、おコメを買いだめする人が増加していった。そこに、マスコミが連日のように「スーパーの棚からお米が消えた」と報道を続けていたのだから、さらなる買いだめを促してしまい、米不足の状況を作り出していた。50年ほど前のオイルショックでのトイレットペーパーの買い占め、ついこの間のコロナ感染症に伴うマスクの買い占めと、国民の不安をあおり続けるマスコミによる、連日連夜の報道合戦による二次・三次被害をひきおこしている。第一の犯人はマスコミ各社のあおり報道だろう。

そして、間のわるいことに農林水産大臣の舌禍があり、更迭と大臣交代をしなければならないことになったことだ。自民党の支持率は低下の一途をたどる中、参議院選挙を控えて石破政権は何とか火消しをする必要があった。消費税の減税はしない、一律給付もしない、なにもしないというなかで、野党が物価対策を迫った。起死回生策として、お花畑ポエム小泉氏による、小泉劇場でチャラにしようとしたことが次の問題だった。

もともと、この親子はデストロイヤーでしかない。まるで、プロレスをみているようなもんだ。悪者を作り上げて、その悪者を叩き続けるという、分かりやすい構図を作ることしか能がない。しかし、悲しいかな有権者の多くは、七面倒くさい話よりも、単純な悪者を退治する勧善懲悪が大好きだ。政治の世界に”水戸黄門”を求めてはいけないのだけれども、それを求めてしまう有権者も悪い。


親は郵政を民営化し、いまや物流は瀕死の事態に追い込まれている。お子様は、JAを潰しにかかり、農協の金融資産を海外に売り渡すつもりなのかもしれない。何よりもかなわないのは、”神輿は軽い方が良い”とばかりに、彼を見越しに担ぎ上げようとする人が一定数いることである。


日本のことを考えるよりも、自分たちの都合の良い体制を整えることだけを考えているようでは、将来は明るいとは言えない。本人は何も考えられないから、黒子の言う通り動いてみせたら、またまた人気が回復しているようなので、得意満面なのだろう。しかし、誰かを悪者にして、責任を押し付けあっているだけでは、この先も社会の矛盾や歪みによってさらなる大騒動が勃発しかねない。議員としての実績が全くなくて、自分のことだけが可愛いポエムお花畑くんは、いつも国民を置いてけぼりにして、自分の人気取りのための所作をこれからも繰り返すのだろう。お願いだから、プロレスごっこはやめてください。そして、日本をこれ以上ぶっ壊さないでいただきたい。




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