雇用を守らない企業に未来はないんだよ

 週末から雨をもたらした雲が日本列島を過ぎ去って、ようやくお日様が顔を出してきた。天気が良くなると、今度は気温が爆上がりとなり、夏日の一日となった。そりゃ、5月も下旬に入ろうかというじきだから、そろそろ日本各地の気温は高くなってくるよな。それでも、湿気さえなけりゃ、過ごしやすいんだろうけれども・・・もうしばらくは、さわやかな風の吹く初夏の気候を楽しませてもらいたいものだ。




令和に入って、近頃多いのが黒字企業のリストラ策なんだとか。日産自動車は、今期6,700億円程度の赤字となり20,000人の陣削減を行うことになった。かえすがえすも、HONDA自動車が助けてくれるという時に、変なプライドにこだわらずに、子会社でも受け入れていればこんなに多くの人員の削減と工場の閉鎖をしなくても済んだのではないかと思う。


そういう意味では、ゴーンを社長にいただいてコストカットをしたころから、徐々に選択肢が減っていき、このような結末を迎えざるを得ない状況に追い込まれていったのだろう。

そういえば、平成の時代にはプロの経営者とかいって、もてはやされていた人たちが何をする訳でもなく、単にコストカットをして短期的な利益だけを積み上げてもてはやされていた。しかし、そういった企業の多くは体力を失くしてしまい、結局はさらなる業績の悪化に追いやられていったことを覚えている。たとえば、マクドナルドに乗り込んでいった原田泳幸氏がその筆頭だろう。結局、直営店をフランチャイズ化し、人員を削減しただけのコストカットにより、その後のマクドナルドは十数年は業績悪化にあえいでいた。(余談だけれども、この原田泳幸さん、奥様をゴルフクラブで殴って逮捕されたんでした。)


そんなに、マジックのように経営を急転直下回復させるような経営手腕を持った人が、世の中に転がっているわけがない。多くは、人を人とも思わないで、単なるコストカットを得意技として、瞬間風速的に業績を改善するものの、企業の文化をぶっ壊し、体力を奪い、その後の企業の大黒柱までもスカスカにする、シロアリみたいな輩である。今回の日産自動車ではゴーン氏や、その後に続くゴーンの言いなりになる西川氏や内田氏等、責任を取らずヨイショだけが特技の歴代社長がその典型的な人だ。


パナソニックも、今回10,000人の人員削減を図るそうだ。パナソニックさんも、遅きに失した感はぬぐえない。もとより、この30年くらいこの会社は何をしてきたんだろう。自分たちの企業の方向性を明確に打ち出せていなかったとしかみえない。それまでの莫大な資産の切り売りにしか見えず、プラズマディスプレイなどの投資の失敗にも明確な経営責任をとっていない。とてもじゃないけれども、この会社に投資をしようとは思えなかった。

従業員の雇用を守れない、人員を削減するって、あなた方経営者の経営方針の間違いの結果、従業員を路頭に迷わすような人員削減に手を付けていることがわかっていない。なおかつ、”早期退職”という耳障りの良い言葉を使いながら、辞めてもらいたい人を対象にした退職勧奨を実施していることが垣間見える。


経営責任を感じていない経営層が、今後の業績を回復できるわけがない。こういう企業に限って、「経営責任は経営を立て直すことです」ってのたまうけど、こんなに企業業績をひっ迫させている人が何故経営を立て直せるのだ。立て直せるのなら、これまでの経営できちんと立て直しているはずだ。退職勧奨をしないといけないのは、じつは今の経営層であることが分かっていない。そんな奴らが経営を続けていくことが、この会社の一番の弱みだと思う。多分、松下幸之助さんも草葉の陰で泣いていることだろう。











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