落ちてくるナイフはつかむな
ほほをなでる風も、すっかりと暖かくなり、過ごしやすい日々となっている。黄砂や花粉は飛んでは来ているものの、一時期のようには多くはないのではないだろうか。学生も、新学期が始まり、学校へ通っている姿を再び見かけるようになってきた。短い春休みが終わり、新しい学年での心機一転となっている子供もいることだろう。
昨日は、株価は全面高の様相で、過去4番目の上げ幅を記録したそうだ。一昨日には株価が2,664円さがって、31,136円となったので、乱高下してるといえる。トランプ関税砲で、世界中の株価が下がりまくっている。先週は、アメリカの株価指数であるダウも2,000ドル以上の下げを来たした。その後、関税の実施について延期というFAKE NEWS が流れて、ダウも乱高下をしながら、結局は2024年1月以来の安値である37455.59ドルと320.01ドル安なった。
相互関税の影響が見通せない中で、投資家たちはリスク回避の姿勢を強めているんだろう。株価は、空前の高値となっており額的には史上3番目の下落といわれているけれども、率にしてみないと、下落の大きさは比較できないんじゃないのかな。
今回の株価下落で、能天気にこれまでの高値から下がってきて、絶好の買い場だと煽っている人たちもいる。しかし、昔から”落ちてくるナイフはつかむな”って株式の格言でいわれている。アメリカはただでさえインフレ懸念があり、マネーサプライを増やすことは難しいだろう。かつての、リーマンショックやコロナの時のように公的資金の注入はおそらくされないだろう。
ジャイアン・トランプ大統領の政策は債務削減が急務で、マネーサプライを減らすことになるはずだ。とすれば、今回の株価の下落は落ちていくナイフのようなものだ。ここで、絶好の買い場という言葉を信じてしまうと、大火傷を負いかねないと思う。やはり、ここは格言に従って、手を出してつかもうとしないことだろう。
確か、リーマンショックの際には、日経平均株価は61%の下げを記録したはずだ。仮に今回の下がり幅がリーマンショック並みという事であれば、日経平均株価は16,000円程度にまで覚悟しておく必要があるだろうし、さらなる下値にもっていかれることもあると思った方が良い。
外科手術をした、病人のアメリカ経済がICUに入っていて、今後どんな回復ができるのかが重要になってくる。しかし、ジャイアン・トランプ大統領は思い切った荒療法の手術をしたもんだ。昨年、トランプ氏に投票した人たちは、株価の下落を実感して、臍をかんでいるんではないかな。アメリカ経済において、株価を大きく下落させることは、まさに裏切り行為みたいなもんだもんな。
昔から、株価が下がるときの底値は、”半値八掛け二割引”って言われている。今回のトラちゃんが撃った関税砲は一時的なものでもないと思われるので、リーマンショック時以上の底値を想定しておく必要がある。時間が味方となる、若い人や余裕資金で運用している人なら、対応は可能だろうけれども・・・ σ(-"-) のようなジジィには、時間の恩恵はなさそうだ。下手に手出しをして、火遊びはしない方が良いのだろう。こういう相場は、プロの方かお好きな方にお任せして、σ(-"-) はしばらくの間は動かず、一休みしときます。
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