まさかの、オウンゴールなのか
入学式をやっている。桜の花が咲く中、新しい学校へ入学できるなんて、ドラマの中の映像のようだ。今年の入学生は記憶の中に、しっかりと残ることだろう。昨日の夜半からの雨も降りやみ、春らしくなってきている。今日も、春物の薄手の上着で出かけたけれども、歩いている途中で、汗ばんできて上着はいらない状態となった。一昨日くらいまでは、冬物のジャケットが必要だった寒さから、一気に温度が上がってきたようだ。もう、冬物衣料は着ることもなくなるんだろうな。
世界のジャイアントランプ大統領が、ついに世界各国にトランプ関税砲をぶっ放した。関税の引き上げによって、米国が抱える貿易赤字を減らし、製造業の国内回帰を促すことがなんだとか。
しかし、関税をかければ米国内の物価が上昇することになる。そして、物価が上昇すれば米国内の消費者の財布を直撃することになる。そうなれば、景気は減速し、おそらく株価も下がることとなるので、米国の富裕層も打撃を受け、さらに景気は減速するんじゃないのかな?
なんだか、世界のジャイアン・トランプ大統領の妄想街道驀進っていう感じだなぁ。トラちゃんはアメリカ経済を重病の患者とし、相互関税を手術に例えて、「手術は終了し、今は静養させている。重病の患者である以上、予想されたことだ。アメリカ経済は、昨日手術を受けた病人なんだ。今後、我が国は好景気に沸くだろう。」とのたまわれている。
トラちゃんの頭の中は、お花畑でいっぱいなのか、それとも現実が見えていないのか。なんだか、10数年前の日本を見ているようだ。リフレ派の頭でっかちな理論だけで、”アホノミクス”を実践し、その後始末に、今や追われまくっている。
トラちゃんも、へんな御用学者に躍らせれて、アメリカファーストに向けて突っ走っているんだろう。でも、御用学者って適当な学説をいいながら、失敗した時には責任をとらないんだよね。そんときは、いけしゃぁしゃぁとうまくいかなかった原因を、重箱の隅をつっついて探し出し、政策実施者に擦り付けて、おしまいにしているんだよ。他人の不幸は蜜の味っていう奴だ。
国内への生産回帰で景気が良くなると思い込んでいるんだろうけど、そんなわけないじゃん。アメリカだけで製造して完成品として作り上げることはほぼ不可能なのがみえていないのか。これまでの常識を覆してしまっているけれども、それでも輸入品に頼らないと様々なものは作り上げることが困難だと思うけどね。で、部品にも関税が重くのしかかって来るんだから、インフレは再燃することとなる。このままだと、物価高と不景気の同時進行となるスタグフレーションに見舞われることになるんじゃないかな。
スタグフレーションとなると、FRBは利下げもできない、利上げもできない状態に陥ってしまう。アメリカ関税発の不景気が加速しかねない。そして、関税を嫌って、世界各国がアメリカからの脱却を図るのではなかろうか。
こりゃ、ジャイアン・トランプ大統領のまさかのオウンゴールになってしまったのではないだろうか。柳の下にドジョウは二匹いないんだよね。過ちは誰にでもあるけど、過ちとわかれば、早めに修正した方が傷は浅くてすむんじゃないですかい?
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