令和の米騒動 その2
昨日までの、ほんわかした暖かさの日々も、三寒四温なのか、今日は冷たい風に見舞われている。やはり、冬の風は非常に強い。歩いていても押し戻されるような北風が、身体を襲ってくる。また、週末に寒波が襲ってくるそうだ。今度は三連休を直撃するとか。寒波もまだまだ、頑張っている。寒い日をつづけるのも、もういい加減にしてもらいたいものだ。
予言でこんなのがあったそうだ。
ばあちゃんの予言
流行が完全に終わる。無くなる。
日本で今まで安定していて永遠だと思っていた何かが突然終わり、パニックになる。
野菜の流通か小麦関連か、日本で食糧問題が起こる。社会問題になる。
娯楽産業の大企業のひとつが潰れて、大きな流れ(たぶん連鎖倒産)ができる。
大都市神話が崩れて、都市脱出が真剣に検討され始める。
予言を読んでいるうちに、こんな夢を見た・・・
いつものように、ベッドに入って横になっていると、いつの間にか寝入ってしまった。気が付くと、いつものようにベッドに寝ていた。すっきりと目が覚めてベッドから出た。気候は温暖で、とても過ごしやすい季節のようだ。
壁に掛けてある市民管理センターと直結している大型モニターには、2050年とカレンダーが出ている。いつものように、朝の支度をしながら朝食を頂いている。このごろは、お米の値段も安定していて、年金でも十分生活ができるようになっている。当時、2%のインフレターゲットと言われていたが、インフレを政府がコントロールできるわけもなかった。
それでも、インフレの波は次第に収まり、3%程度で推移しだしたのだ。いまでも、海外からの輸入品はとても高いけれども、国内の製品は安定的な価格に落ち着いている。今食べているお米も、標準的な国産米で、たしか5キロで1万円程度だったはずだ。インフレの数値を考慮すると、お米は物価の優等生としての地位を取り戻している。主食の値段が安定しているのはいいけれども、なんとも大型モニターとカメラで監視されているこの社会は何とも窮屈だと思ってしまう。
思い起こせば、2025年に令和のお米騒動が起こってから、お米の値段は高騰に高騰した挙句、乱高下の値段推移があり、ようやく落ち着いている。
2025年はお米が不作になり、コメ不足に輪をかけることになった。転売ヤーや買い占めようにも物がなく、さらに値段があがったのだった。それを見て、転売ヤーからお米を作る方が手っ取り早いと、農業への新規参入が相次いだ。
2026年は農家もお米をたくさん作るようになり、新規参入分と合わせてそれまでのお米不足は解消し、値段が吊り上がることは無くなった。そして、2030年になるとお米あまりの状態となり、お米の価格は元の値段へと暴落してしまった。投機目的の転売ヤーや新規参入者は大赤字となりお米から撤退するところが増えた。
その後、一定数の農家による米作へと戻り、お米の増産基調が続くものとなり、ようやく価格は安定化したように見えた。ところが、2030年代も半ばになると、これまで農業に従事していた人の引退がどんどん進んできた。なにせ、農家の平均年齢は80代を越そうというような高齢者が中心となってしまっていた。
跡継ぎの世代の多くは、都会に出てしまい農業の担い手がいない状況が問題視されだした。ようやく、落ち着きかけた食糧危機の問題は、後継者不足により再度顕著化してきた。
こんな状況の中、個人で後継者のいない農地を借り受けながら、徐々に大規模農地を形成しながら、企業としての運営を行う新興企業が出現してきた。
大規模化により、コストを抑えることが可能となり、企業組織にすることにより、機械化とAIを駆使した生産現場の実現を果たした。
大規模であり、企業組織として安定的な働き方、時間に余裕のある職場、重労働は機械が行い清潔で安全な職場、福利厚生も充実しており、高賃金な処遇と、一気に人気職種・人気企業として躍進していった。しかし、あの会社に勤めている人たちは不気味だ。自分たちがこの世を決めているように不遜な態度で、我々庶民を見下しているようだ。なぜか、感情を表に出さず、決められたことを黙々とやりこなしながら、人を人とも思っていないようにも見える。
AI予測による正確で計画的な生産は、コメの安定と価格の維持につながったのだった。しかし、問題はお米の生産が一社に集約されてしまったことだ。いまや、コメの生産は「お米生産会社」の胸先三寸で決まる状況だ。政府さえも、食料を握られて全く何も言えない状況となってしまった。
あのとき、2025年”令和の米騒動”の時に、政府が食糧政策について100年の計をもって作り上げていたなら、こんな窮屈な世界にはならなかっただろうに・・・あ~~窮屈な世界から飛び出したいと思ったとたんに、目が覚めた。
夢で良かった~~。あんな窮屈な社会にいると、いくら安定した社会でもやってられね~~や。
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