労働貴族はもう要りません
寒さはずいぶんと和らぎ、日中の温度もどんどんと上がってきたみたいだ。歩いていても、汗ばむほどになっている。上着も春物でもよさげで、冬物のジャンバーでは暑すぎる。このまま、春に向かってくれると嬉しいんだけれども、やっぱり三寒四温で行ったり来たりしながら、春まではまだまだとおいんだろうなぁ。
今年の春闘が始まっている。連合の方針は「全体の賃上げの目安は、賃上げ分 3%以上、定昇相当分(賃金カーブ 維持相当分)を含め 5%以上とし、その実現をめざす。」らしい。そして、「有期・短時間・契約等で働く者 の賃金を「働きの価値に見合っ た水準」に引き上げていくため、 フルタイム労働者と同等に能力 の高まりに応じた処遇の実現に 取り組む。賃上げ・昇給等によ り、経験 5 年相当で時給 1,400 円以上をめざす」のだそうだ。
こんな夢をみた・・・・
連合が2025春闘の方針をきめたんだそうだ。夢の中では、σ(-"-) は、「なんだかなぁ、こんな賃上げでいいんだろうか。」ってほざいている。
連合は、方針の前段で「2025 年は日本の実質賃金を少 なくとも 1%程度改善し、賃金における国際的ポジション回復をめざす必要がある。」と書いているのに、5%以上の引き上げの目安で本当に国際的ポジション回復ができるのだろうか。
だいたい、賃上げ結果をきちんと総括していないから、何が悪くて何が良かったのかもわかってないんじゃない。中小・零細企業の賃上げは5月~7月とか9月とかだよ。そのころは、連合さんはもう総括も終えてしまっていて、実情を把握しきれていないよね。
あの~~、日本の実質賃金は22年4月から夏のボーナスによる押上効果のあった24年6月と7月を除いてマイナスが続いているんだよ~
過年度の賃上げをしても、毎年毎年、物価の上昇に追いついていないってことは自明の理じゃん。これじゃぁ、生活が良くなるわけないわな。連合は、その一年間の物価上昇分を賃金の引き上げの要素としているけど、もともとマイナス基調の実質賃金にその年に上がった物価上昇分を考慮しても、マイナスからの脱却なんて無理じゃん。
連合のオヤビンちゃんは、高給取りだから一般労働者の生活実態なんて知らないんだろう。組合費をチューチュー吸い込んで、優雅な生活を送っているから、トンチンカンな方針を出して良しとしているだろうな。お米は2倍、3倍という値上がりをしているんだよ。野菜も2倍や3倍がざら。子供を抱えた労働者の生活って、ひっ迫していることわかっています?吉〇さん。
まぁ、それぞれの産別の方も会社を見ながら、お茶を濁しているようにしか思えない。すでに、会社側は人出不足を背景に初任給を目一杯引き上げると打ち出している。初任給を引き上げるのと同時に、社員の賃金も引き上げるのが筋だと思うよ。としたら、初任給30万円とか言っている会社は、たとえば初任給を25万円から引き揚げるにしても、約20%の引き上げになるじゃない。5%とか6%といった引き上げでは、到底無理なんじゃないの?それなのに、5%以上の賃金引き上げとかですか。
初任給をそこまで引き上げるとなると、賃金制度も変えざるを得なくなるのではないだろうか。一律に引き上げるベア部分をどう考えるのか、初任給引き上げと若年層への賃金の傾斜配分、貢献度合いによる賃金の引き上げ部分、中高齢者への過去勤務債務部分への配慮、こうしたことを考えると、今の賃金制度での運用を継続することは困難となるよね。
そういったことも含めて、連合は今年の賃上げを考えていく必要があったんじゃないかなぁ。もっとも、事なかれ主義で、前年踏襲が得意な官僚みたいな人が巣くっている連合ではこのような時代にはリードしていくことが困難なのかもしれない。
こんなんだから、労働貴族っていわれるんだよ。そういや、平安時代の昔に貴族は我が世の春、栄華の世を謳歌したけれども、その後は没落していったんだよなぁ。歴史は繰り返すのかしら・・・・といった、佳境に差し掛かった辺りで、夢にうなされて目が覚めてしまった。
あ~~ぁ、今日はあんまりよく眠れなかったなぁ。寝覚めのよい朝を迎えれるように、労働組合は2025年の実質賃金がマイナスにならないように、しっかりと賃金を引き上げてくださいな。
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