今年も福が舞い込みますよう
今年のえべっさんが9日から始まっている。今日はいわゆる「本えびす」といわれる日だ。今年も西宮のえべっさんでは朝の開門と同時に境内を走って、福男を目指していた。今年は高校生の男子が一位の福男となっていた。寒い中を朝の早くから大変なことだったんだろう。
σ(-"-) も子供の頃は、毎年蛭子神社にお参りをしていた。”えべっさん”といっても、西宮とか今宮ではなく”柳原”だ。
神戸っ子の”えべっさん”は、柳原への参詣が定番中の定番だ。なぜか、この時期は寒波が押し寄せて来て、いつも極寒の中を柳原の蛭子神社へお参りをしていたものだ。最寄りの駅はJR兵庫駅となっている。
子供の頃でいえば、国鉄兵庫駅だ。その後、E電兵庫駅、そしてJR兵庫駅と変遷している。今でも思い出すのは、お袋と”えべっさん”へお参りをしたことだ。3学期が始まって間もないころ、学校から帰ってきて”えべっさん”へ向かうのだ。
国鉄の駅に行き、お袋が「えっと、どこやったかいなぁ。路線図が小そうて見えんな。」
おもむろに、窓口に向かって「すんません、柳原まで大人一枚、子供一枚。」と言い出す。
子供ながらに、路線図をみていくが・・・当然、柳原なんて駅がない。どうなっているのかと思っていると、
年配の駅員も慣れたもので、「はい兵庫駅」と切符を渡してくれる。
たしかに、蛭子神社があるのは柳原だ。神戸駅に近い(今は違う意味で有名な)福原とは違って、柳原だ。お袋は蛭子神社の祭られている地名である柳原は思い出したけれども、普段乗りなれない国鉄兵庫駅までは言い出せなかったようだった。
それでも、ちゃんと”えべっさん”に参詣できているのだから、すごいものである。
神戸の町は、σ(-"-) の頃からでも大きく変わっている。ましてや1995年の震災以降はまるで顔が変わってしまっている。もう、歌手の〇〇〇子ちゃんの整形以上の整形だ。
そういえば、神戸駅の前の三越ははるか昔に撤退したし、新開地ももはやかつての面影は見いだせない。親父やお袋が生きていたら、今の神戸をみて迷わずに歩けるのだろうか?特に新長田駅あたりは無理だと思う。大正筋や六間道なんかも、子供の頃に覚えている町と雲泥の差となっている。
三宮から東にかけては、子供の頃行った覚えがないのでよくわからないが、神戸、兵庫、長田、須磨、垂水、舞子にかけては、もう別世界だ。垂水区なんて、子供の頃と比べると10倍くらい広さも違うんではなかろうか。当時神戸市でなかったところも、今では神戸市って言っている位だもんな。
今年も”えべっさん”はとても寒いけれども、多くの人が参詣していることだろう。どちらかというと、商売関係の神さんだけに関西ではなじみ深いけれども、関東ではあまり聞かなかった気がする。
”えべっさん”はすこし耳が遠いそうなので、商売はしていないけれども、今年も平穏につつがなく暮らせるように、そして、皆さんの所にも福が舞い込みますようよろしくお願いします。(声を大きくする代わりに、字を大きくしました。)
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