俺たちの旅
朝から、雨模様となっているゴールデンウィーク最終日の日曜です。雨のせいなのか、結構湿度が高くなっています。そういえば、昨日も結構湿度が高くて、半袖のポロシャツでも肌寒いこともなく過ごすことができました。
さて、少し前からテレ玉で「俺たちの旅」が放映されています。40年以上前に日本テレビ系で放映されてから、何度かの再放映がされていましたが、今回は東京地区のテレ玉(チャンネル3のサブチャンネル2)で毎週木曜日19時からの放映となっています。
最初に「俺たちの旅」を見たのは、高校2年生の秋でした。そろそろ大学を意識し始めるころで、大学生活を題材にしているこのテレビドラマをみながら、自分も多分、大学に行きながらアルバイトに明け暮れる生活を送るんだろうなぁ、と何となく思いながら見ていたことを思い出します。「俺たちの旅」は、翌年の秋までの一年間続いていたように覚えています。自分は、「俺たちの旅」の中では第4話が好きでした。石橋正二がゲスト出演した初回です。
あらすじ的には、
就職活動が本格化する中、ちっとも就職活動をしないカースケ(中村雅俊)を心配する洋子(金沢碧)。その一方、洋子自身も自分の就職活動に不安を持っています。そんな時に、街中で男性にぶつかってしまいます。チンピラに絡まれている洋子を助けるために、仲裁に入るオメダ(田中健)。しかし結果的に、入学祝いに母(八千草薫)からもらった10万円もする時計を奪われてしまいました。
ところが、チンピラはカースケのかつての仲間で、キン蹴りが得意だったという男性・金井玉三郎(玉:石橋正二)という男。現在ヤクザ"銀流会"の構成員の様です。
玉は、時の流れによって、みんなが居場所を見つけているのに対して自分だけが見つけられずにいる現状にもどかしく感じている様子。自分はバカ、そして大学に通うオメダたちに事あるごとに教養が無いからといってバカにしてるだろうと劣等感を露わに迫ってきます。
玉は怖い物なしで暴れ回っていたときの事を今でも引きずっているのでした。明日のことなど考えずに居られたことを懐かしんでいます。どんどん居場所を失い、つまらない人生になっている事。周りが変わっていき寂しい気持ちは理解できますね。しかしカースケは、世の中が変わっても俺は俺でお前はお前だと語ります。
そうこうするうちに、玉がヤクザの出入りがあるとして助けを求めてきます。そんなメッセージを聞いたオメダはカースケに言うべきかどうかが悩む。結果としてカースケに話してしまうけれど、バスケットボール部のマネージャー洋子が止めるのも至極当然だと思います。だけどカースケを止めるために言う言葉は少し間違った感じがする。誰だって人を裏切る時があるというのは、ここではちょっと言葉が違ったかなと思う。
ここから、出入りのタイムリミットまでになんとか玉の元へと、カースケ、オメダ、グズ六(津坂匡章→現在の秋野太作)の三人がそれぞれの立場で、友人として認めた玉の助っ人として町の中を駆けていきます。そして大団円のエンディング。
なんとも、見ごたえのあるお話となっています。ただ、残念なのは、テレ玉版ではエンディングが省かれています。余韻を楽しめない・・・中村雅俊の「ただお前がいい」の歌にのせて流される最後の「今日のひとこと的な詩」が感動を高めてくれるんですが、そこが省かれているのは残念です。たしか、この回は「友情なんて大げさなものじゃない。オレはただおまえが好きなだけ。」だったはず。
ほろ苦い青春時代の思い出を、鮮やかに蘇らせてくれる放映をしてくれているテレ玉さんに感謝
します。あの頃は、なんにでもなれそうな気がしていて、能天気に毎日を過ごしていました。
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