嘘ではないけれども事実でもない

 今日も高気圧に覆われているのか、この季節らしい良い天気であった。その分、紫外線が強くなっているようで、ウォーキング中の陽射しは肌に痛い程であった。おまけに汗ばむほどの暑さになっている。しかし、σ(-"-) 本人はウォーキングと思っているけれども、周りから見ると単に老人の徘徊に過ぎないのかもしれない。



いつもいつものことだけれども、マスコミは不安を煽るばかりの報道をするのが、使命だと思っているのかもしれない。現在の日本では、原油がなかなか入って来ない状況が続いているために、原油由来の製品の品不足が世間では言われだしている。特にシンナー系の製品不足は深刻なようで、値段も相当に上がってきているようだ。それでも、高市総理はナフサの不足は起こっていないと公式に見解を垂れ流している。

そんな中、昨日のことだけれども、ナフサの不足はそこまでは深刻ではないという報道を、マスコミがしていた。これは、高市総理に言われたのかもしれないけれども、大本営発表をしているようなもんじゃないのかな。


そこで言っているのは、ナフサの不足はそこまでではないという事だった。しかし、原油由来のナフサから製造するエチレンは潤沢にあるという事なんだそうだ。エチレンは、ポリエチレンなどの袋を作る原料であり、繊維、洗剤、不凍液などに使われているけれども、こちらは輸出するほどに製造がされているそうだ。その意味では、不足は起こっていない。

一方、ナフサから作られるトルエンは相当前から製造が絞られているようだ。そのために、塗料、インキ、接着剤の有機溶剤や、染料、香料に使われるのだけれども、こちらは品不足が顕著になっているのだ。そういえば、カルビーのポテトチップスの包装が、インキの不足が想定される中でいち早く白黒に変更するというアナウンスがあったところだ。この、不等号な変更に対して、政府はカルビーへ聞き込みを行うとした。政府としてはトルエンが不足しているという事実を認めたくなかったんだろうなぁ。


トルエンから作られる塗料や有機溶剤が不足しているので、価格は4月から爆上がりしているようだ。3月と比較しても約1.5倍も価格が高騰している。このトルエン不足は、日本経済に深刻な影響を与えるかもしれない。なかでも、住宅建築での塗装が行えないとか、TOTOやLIXSILの出荷停止とかで、家がたてられないという影響も出てきている。とくに、中小企業においては、シンナー不足で倒産の危機に陥る可能性も指摘されている。

ナフサが不足しているかどうかというよりも、ナフサから作られる原材料の打ちのトルエンが今は不足しているという事が事実のようだ。政府というか高市総理が「ナフサは不足していない。」という言葉は嘘ではないことになる。そして、ナフサから作られるエチレンは潤沢にあるけれども、トルエンは不足しているのである。ナフサと一括りにしていうと、たしかに不足はしていないのだろう。今、日本の中で困っているのは、ナフサ由来のトルエンが不足していることなのだ。政府はマクロで大まかに物事を捉えるだけでなく、ミクロの部分にも目を向ける必要がある。


そして、今トルエンが不足しているのであれば、トルエンをどのように安定的に供給していくのか、具体的な道筋をつけたうえで「ナフサは不足していない。在庫を確保している。」というべきではないだろうか。確かに、ナフサは不足していないというのは嘘ではない、しかし正確に事態を表してはいない。なんだか、詭弁を用いているだけで、国民生活を見ていないとしか思えない。もっとも、具体的な対応策を語れない高市総理では、いまここにある日本の危機を乗り切ることが難しいんじゃないかと、非常に危惧している。高市一強時代に、高石氏に耳の痛いことを言ってでも、危機を乗り切るだけの度量のある議員がいないことも、この日本の危機を大きくしてしまっていると思ってしまう。ポピュリズムと自己保身だけの議員って、茹でカエル状態になってしまって動かなくなるだけなんだよな。


コメント

このブログの人気の投稿

移転するんですって

名店が帰って来た Me B.B.Q

ぽつんと一軒家