にほん昔話  二重国籍のレンポウちゃん

 昨日は、春の嵐という予報だったけれども、こちらの地方ではそんなに風も強くなく、雨も大降りではなかった。まだまだ、乾燥が続いているようなので、渇水に困っている地方に多くの雨が降ってくれれば、近頃多く発生している火災の減少にもつながるだろう。水不足で節水しているところにも、恵みの雨となったことだろう。そして、今日はすっかり天気も上がり、気持ちの良い春の一日である。もう、薄手単衣で充分と言える日だ。



論語、論語、赤子・・・あっ、言い間違えた。


Long Long Ago そう、昔むかし

あるところに、レンポウちゃんというかつてのお姫様が住んでいたそな。一時、緑の狸の百合子婆さんに化かされて、おとなしくなっていたんじゃそうだ。それでも、しばらくすると、またまたキャンキャン大声をあげては人の揚げ足取りにいそしんでいたそうな。その昔は、「2位じゃダメなんですか?」といって、村のみんなから総スカンを受けたこともすっかり忘れさっていたかのようになったそうな。


レンポウちゃんは、男士連中がだらしないとみるや、「玉やん男だろ、泣くな」と一括して、一族のトップの座を奪い取ったらしい。レンポウちゃんは他人の揚げ足を取るのが大得意で、人のあら探しをしては、あたりかまわず、誰の揚げ足もとっていったそうな。とにかく、切れるのが早くて、ヒステリックになって人のアラについて、攻撃するのが大好きだったんだそうじゃ。そうすることでしか、トップの座を守り切ることが出来んと思っとったのかもしれん。一族にはもう一人、清美婆さんとコンビを組んでの他人への攻撃はないが問わずに炸裂していたそうな。

そんなレンポウちゃんも、ある時、あまりにも口撃が行き過ぎたのか、相手からの反撃で「あなたの国籍はどこなの、ひょっとして2重国籍じゃないの?どうなっているの。」と問い詰められたらしい。

レンポウちゃんは口撃で攻撃するのは得意技だけれども、自分が攻撃されるといたって弱い。あまりにも、単刀直入な問いかけにシドロモドロニなり、うまく説明をすることができなかったそうじゃ。一族の人たちも、やっぱり二重国籍なんじゃないか、都合の良い時に都合の良い国籍を使い分けているに違いない、と疑心暗鬼となりましたとさ。ひょっとすると、相手国へこの国を売ろうとしている売国奴なのかもしれないとも噂されましたとさ。


とうとう、レンポウちゃんは人々の疑いのまなざしに耐え切れず、トップの座を追われてしまったのでした。しかし、人の噂の75日といわれるように、いつしか国籍のことも多くの人の口にのぼることもなく、ほとぼりが冷めたころには再び他人のあら探しに暇がなくなったそうな。

そして、レンポウちゃんはこれまでの集大成として”夫婦別姓”をライフワークの柱に据えたそうじゃ。しかし、レンポウちゃんが夫婦別姓やら通名やらと、現在の村の秩序を破壊することを目的としたような論理で、別姓化を進めようとすればするほど、村の人は訝しがったそうな。こともあろうに、大昔の村の伝統とか歴史をタテに、夫婦別姓を主張しまくったそうな。さらには、自分の両親が他国同士での結婚であり、別姓でも家族の一体感は全く衰えないと主張を声高に訴えていたそうな。


村では、「そんな昔の伝統を持ち出して何をしたいのだろう。」「村は、今の制度で回っており、なにを言っているんだかわからない。」「そもそもその昔のこの村の別姓制度は中世の残滓なんだけどね。」「かのC国やK国の別姓制度は、儒教観念と血族系譜に基づく男尊女卑と異属女性排除なのに。」と言いましたとさ。さらには、「二重国籍で潜り込んできた元外人サマが戸籍に首を突っ込んでくるのは、何かを隠したいというよからぬ意図があるんじゃないか。」とも囃し立てたんだそうじゃ。


もはや、この村の力を削ぎ落して、どこかの国の属国にしようとしているんじゃないかと、あらぬ疑いを掛けられる始末だったそうじゃ。それでも、他人の揚げ足取りだけが取り柄のレンポウちゃんは、事あるごとに他人のあら探しをして噛みついて行ったそうな。もう、こうなると狂犬病のように思われて、人々は相手にしなくなったそうじゃ。誰にも相手にされなくなると、二重国籍の特権を生かしてもとの国へ帰って、この村の悪口を言いまくっているんだそうな。しかし、三つ子の魂百まで言われるように、その国でも上げ足取りの癖は治らず誰からも相手にされなくなって、ひとりさびしくあらゆる事象の上げ足取りをしているそうな。誰も聞いてくれないので、より大きな声で言い続けたので、いつのまにやら声がでなくなったしもうたそうな。おかげで、C国へ媚びへつらう声がでる事もなくなり、村には静かで穏やかな日々が戻って来たそうじゃ。めでたし、めでたし。



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