世界むかしばなし よくばり爺さん

 朝から、激しい本格的な雨が降ったりやんだりしている。時には、バケツをひっくり返したような雨が降り込んできている。また、雷もなったりしており、春の嵐の様相だ。今回は、本当にたくさんの雨が降っているので、この地方の水不足もすっかり解消されるに違いない。



論語、論語、屋号・・・あっ、言い間違えた。


Long Long Ago そう、昔むかし

あるところに、TACOトラ爺さんが住んでいました。TACOトラ爺さんは、毎日のように気に食わない村に対して、脅迫とも脅しともとれる文章を瓦版として出し続けていました。どこの誰にでも、「取引だ」と強弁しながら、脅迫のように取引を迫りました。これは取引ではないと、これまでTACOトラちゃんのいる村と親しかった村々は、TACOトラちゃんのやり方にはついていけないと、段々と距離を置いた付き合いをするようになったんじゃ。


それでも、ジャポン村のサナエ婆さんは、そんなTACOトラ爺さんにスナックの営業のように、媚びながら擦り寄っていったそうじゃ。


多くの村々から孤立していきそうになっていたTACOトラ爺さんは、椅子の村のタネ爺さんと協力して、石の村へ攻めていったのじゃ。突然の攻撃に、石の村のトップだったハメ爺さんをはじめとするトップ層の人たちは殺害されてしまった。

その後も、TACOトラ爺さんとタネ爺さんは攻撃の手を緩めなかったんだそうじゃ。それでも、石の村はとても大きな国で、徹底抗戦を続けたそうじゃ。攻めあぐねているTACOトラ爺さんに、パキの村から救いの手が延ばされて、なんとか2週間の停戦協議にまでこぎつけたんじゃ。

ところが、戦争を辞めると困る椅子の村のネタ爺さんは、イエの村のヒズ軍に標的を定め、攻撃の矛先を向けたのじゃ。石の村と親しいイエの村を攻撃することは停戦協議に反すると、石の村は激怒した。


TACOトラ爺さんたちは、石の村が停戦中に関わらず、停戦の条件を破ったことを錦の御旗として、堂々と石の村への攻撃を再開したのじゃ。しかも、多くの村に対しては、「停戦を約束したのに、石の村が先にその合意を反故にした。悪いのは、すべて石の国だ。石の村は悪の巣窟だ。」と瓦版に書き連ねて、自分たちの正当性を喧伝しまくる始末じゃ。もう、これはTACOトラ爺さんの自作自演のようなもんじゃった。せっかくの2週間の停戦期間も、一瞬で霧消してしまった。あとは、TACOトラ爺さんの下品な脅迫が続くばかりじゃ。

これも、TACOトラ爺さんのいつものやり方なのじゃ。「明日には攻撃する」という時は決して攻撃はしないのじゃ。そして、停戦とか攻撃を緩めるようなことを言う時に限って、相手を油断させてそのスキを狙って攻撃をかけるのじゃ。これは、商売上の取引で学んだ交渉術の一環じゃと、TACOトラ爺さんは誇らしげに語っておったわ。しかも、相手を悪者とみせるアリバイを作ることによって、自らの非道ぶりについては世間の目を胡麻化すのじゃ。


この石の村との戦いでも、TACOトラ爺さんのやり口は変わらず健在で、世間の多くはTACOトラ爺さんの思惑に乗った様にもみえたもんじゃ。TACOトラ爺さんと椅子の村のタネ爺さんは、世間を欺けたものと思っておったのじゃ。石の村が他の村との交易に重要な交通の要衝である海峡の封鎖が停戦違反だと石の村に難癖をつけたのじゃ。そして、停戦の合意をちらつかせながら、石の村の生活インフラをことごとく破壊しつくしていった。戦争が長引けば長引くほど、一般人の生活は困窮を極めることとなり、村の住民からは、村の長に対する反乱を先導し、力でもって戦争の終結による現体制の変更を強引に行わせた。

TACOトラ爺さんはしてやったりと、大笑いしていたそうな。「これが、交渉術というものだ。わしは、外交の天才じゃからな。」部下のバンス爺さんに得意げに語った。「お前は、まだまだ交渉というものが分かっとらん。」バンス爺さんの、石の村との交渉がうまくいかなかったことを責め立てながら、すべてが自分の手柄かのように言い募ったんじゃと。


あまりにも、傍若無人なTACOトラ爺さんの振舞いに、茶坊主とも思えた取り巻き達は、一人、また一人とTACO爺さんとタネ爺さんの元から離れていったそうな。人望もなく、ひとの裏をかく、とてもじゃないけれども信義もないTACOトラ爺さんはついには一人ぼっちになってしまったんじゃ。


人々から嫌われたTACOトラ爺さんは、一人寂しく山の中で隠遁生活を余儀なくされたそうじゃ。「わしが世界の平和を実現したのに、ノーベル平和賞にもノミネートされんのは、人々の妬みのせいじゃ。」と村の人々を非難したそうな。TACOトラ爺さんがいなくなった村には、平穏な日々が戻って来たけれども、他の村から、村の信頼を回復するのには随分と時間がかかったんだそうな。やはり、遠回りに見えるかもしれんが、やはり人間は誠実でないと誰からも信頼されん、というすごくシンプルな教訓が村の人の頭に刻み込まれたそうな。今も、その村では人をだまし討ちにしたり、自分のためだけの他国への侵略は決してしてはいけないと言い伝えられているそうな。めでたし、めでたし。




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