間違ったメッセージ
12月の声をきいても、いまだにクマの被害でニュースは満載だ。そして、各地での火事が相次いでいる。その上に、インフルエンザが猛威を振るっていることが、連日のごとくニュースの一面を飾っている。なんだか、世相は暗いままだ。
今年の流行語大賞に、高市総理が総理就任時に発した「働いて、働いて、働いて、働いて、働いて、働いてまいります」が選ばれた。これって、どうなんだろう。共産党の志位ちゃんとか、立憲民主党の辻元ちゃんとかが、あげ足取りのように反論していた。それには、全く賛同できない。
でも、これが流行語大賞って、なんか阿っていない?っていう感じを受ける。総理大臣になったんだから、当然、日本のために働いてもらわないと困ります。その意味では、頑張ってくださいとしか言いようがない。なんせ、国会議員ときたら議場で居眠りしている姿をテレビ放映されたり、審議中に関係のないネット情報をスマホで覗き込んでいたり、上の空でボーとしている姿をさらしている人が多すぎる。
そのくせ、文通費とか政治パーティとか、公金を秘書を経由して裏金とすることには、ご自身の知恵を最大限に生かしている。維新の会の副代表までが、せっせこ、せっせこ裏金作りに邁進している。もう、その努力を政治活動に使えばいいのに、そちらには使う努力はしておらず、懐へ向かうお金についてだけに最大限の努力をしているといえる。
いまや、自民党のトップが誰になろうが、そのトップになりたい人を祭り上げた人たちによって躍らせれているだけにしか見えない。そう、看板を付け替えて、あたかも新生のように見せかけているだけの閉店商売と同じや。あまり期待はしていない、というのが率直な感想だ。トップになるまでは、耳障りの良いことをささやき続ける。しかし、トップになってしまうと、それまで行ってきたことはさておいて、トップにしてくれた人たちのご意向を気にして、顔色をうかがいながら何もできない、何もしないでいる。おまけに、官僚たちまでもが自分たちに都合の良い人を担ぐため、手を貸しているようにも見える。これじゃぁ、トップに立っても何もできないっていうもんだ。
この秋に、トップに立った高市氏が「働いて、働いて、働いて、働いて、働いてまいります」って、そんなん”働くのが”当たり前やん。”働いているからいいでしょ?”っていうのは新人議員ぐらいのもんだ。働くのは当たり前であり、大前提なのよ。総理大臣なんだから、その結果としてどんな成果を残せたのかが重要なんだよ。世間でいうところの成果主義であり、結果責任が問われるんだよね。これは、どんな企業でも経営層になれば当然求められることですよ。
成果は出なかったけれども、働いているんだから、働いているような姿だけでは評価はできないのは当然なんだよ。プロセスを評価してもらいたい、なんていうのは新人やその業務に精通していない素人のいうことなんだわ。午前3時から働いて、すべてに手を出して、長時間の仕事をしました。こんなに働いている取り組みをみせて、頑張りましたけど成果は出ませんでしたけど、良しとはしてもらえないのが、その立場に立つ人の責任なんでしょ。
せめて、総理になったからには「目指す成果を定め、その成果を追い求めて、結果成果を出し切る」という事を言って、流行語大賞になって欲しかったもんです。今回の「働いて、働いて、働いて、働いて、働いてまいります」を流行語大賞に選んでしまった事は、とにかく、働いていればよいのだ、成果ではなくプロセスで評価されるという間違ったメッセージをマスコミが出すことに他ならない。これだから、マスゴ●っていわれるんじゃない。これから、後に続く総理大臣になる人は、形だけまねて働いているふりをしておけば、いいんじゃね?なんて勘違いしてしまうかもしれない。ポエムクンなんか、真っ先にやっている感だけ出して、結果、成果は無頓着だったりして・・・
今回の総理大臣も、出だしだけで息切れしてしまって、何も変えることなく成果も出せないのだろうな。なんせ、総理誕生に尽力した議員は裏金さんや、怠慢さん、自己保身さん、自称キングメーカーさんの顔色をうかがい、言いなりに成り下がるのかもしれない。
おまけに、各省庁の官僚は前例踏襲、面倒回避、天下り優先、自己保身、これまでどおり庶民を痛めつける政策をし続けてきた方々ばかりだしね。こりゃ、自民党が生まれ変わったなんて思えるわけないぜ。

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