中間管理職の悲哀
高市総理の発言に、過剰に反応している中国の言いがかりは、とどまるところを知らないようだ。今回、急遽日本からは、外務官僚のアジア局長が中国に行って、説明をすることとなったようだ。そのお相手となったのが、今日の話題となっている氏だ。世界に配信されることを知っていて、ポケットに手を突っ込んだまま、不機嫌そうなお顔で日本と話をしている場面が流されている。
彼もまた人なり。あのような態度を見せないと、中国国内では避難轟々となるのだろう。外交としては、とてもまずい態度であったとしても、国内で(習近平氏)ににらまれたら、自分の身が危なくなる。どのようなことがあろうと、見説態度は傲慢不遜な態度以外の選択はないのではないだろうか。尊大な態度をとって国民の溜飲をさげるつもりなのだろうけれども、まだまだ成熟していない国であることをあらわしている。経済成長をしているから、肩で風切るような態度の国が、尊敬されることはないだろう。
たしか、一人っ子政策を続けてきたはずだから、じきに人口増による経済成長は行き詰まり、人口オーナスによる経済の疲弊に、社会も世相もかつての途上国へと逆戻りしてしまうことになるだろう。成熟しきっていないお国とのお付き合いには、それなりという事にならざるを得ないのではないだろうか。
そして、日本の外務省の人も外交の一環としてことを波立てないようにするための方策を考えてのことだろう。お互いに、それぞれの思惑をもって接しているのだろう。謝るわけにはいかないし、総理の発言を撤回するわけにもいかない。それぞれの国の立場を代表して、冷却期間を設けながら、対立が先鋭化しない方策を模索しているのだろう。
もう、中国からの過剰な反応については、おそらく時の経過により沈静化することを願側無ければならないのだろう。そしてその間に、かの国の方々にはそれぞれの国を敬い、それぞれの国のマナーを学んでいただき、尊大な態度だけでは世界では認められないということを認識してもらいたい。
都合が悪くなれば、自分達だけを特別視して、自分たち固有のルールに対して配慮するような子供じみた考えを治してもらいたいものだ。グローバルの立場を主張するのであれば、もう少し大人になって、それぞれのルールを尊重し、マナーとエチケットを理解することから始めなければならないのだろう。
それにしても、一国の中間管理職たる立場として、双方の外務省の官僚は国民感情を慮り、トップの意向に逆らわず、自分たちの職務を全うに向けて、精一杯努めているのだろう。ほんと、中間管理職って大変なんだよね。
もっとも、「是非に」と言って来てもらいたいお国でもないので、そちらさまが渡航の自粛をされるのは、願ったりかなったりだったりして。また、再開したばかりの水産物の輸入もストップされるそうですけれども、密輸とか迂回輸入で表面と裏面を使い分けていくんでしょうか。あまり、裏表がすぎると世界中からそっぽ向かれることになりますよ。





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